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裁判員候補者に選ばれると、最高裁から通知書が送付されるという。
届いたことを告知するのはNGだけど、届かないことを書くことは問題ないだろう。
けっこう期待していたのだけれど、今回は“ハズレ”たみたいだ。

December 01

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飯能市の中央公民館で、若い母親を対象にした写真講座を行った。
お母さんたちは別室に設けられた託児所に子どもを預け、身軽になって講座へ参加。
こういう配慮はとても素晴らしいと思う。

今回は技術的なことは程々にして、写真を撮ることが楽しいと思えてくるような話をしたつもりです。
子どもの成長を身近な目線でカメラに記録するということは、とても素晴らしく価値のある行為だと、ぼくは思っています。
なので、これから先もずっと、我が子の写真を撮り続けてあげてくださいね。
本日はどうもありがとうございました。

December 02

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晴天の東京から、曇天の出雲へ。

December 03



太陽が宍道湖に近づくと、湖面が紅く染まった。
縁結びの土地柄らしい、穏やかな風景だった。

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December 03

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出雲滞在初日。
夕景の撮影を終え、宿に荷物を置いて街へ繰り出した。
さて、どこで晩飯を食べようか。

郷土料理の文句に惹かれて、宿から近い「川京」というお店へ。
店内はカウンターのみで、座席数は約15席ほど。
いつもは予約客で一杯になるというので、座れたのは本当にラッキーだったかもしれない。

メニューは宍道湖で獲れる食材を使った料理が中心。
これがどれも本当に美味かった。
シジミを使った「おたすけしじみ(840円)」、スズキを紙でくるんで焼き蒸らした「すずきの奉書焼き(1,575円)」は絶品。
そして、お店を切り盛りするふたりの女性がとても魅力的!
すごく家庭的で落ち着く雰囲気だった。

人をもてなすということはこういうことなんだな。
と、料理の味だけでなく、おふたりの人柄に、まじめに惚れてしまったほど。
出会えたことに感謝!

December 03

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朝、松江の街を散歩した。
ジャ、ジャ、ジャ。
橋を渡ると、川面からシジミ漁師がジョレンを振るう音が聞こえてきた。
ジャ、ジャ、ジャ。
欄干に寄りかかり、この地で昔から奏でられてきた音を楽しんだ。

December 04

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松江から東へ車を走らせ、「カフェロッソ」へ向かった。
オーナーの門脇洋之さんがいれてくれたエスプレッソは、ちょっと衝撃というか、エスプレッソについて考え直すきっかけになった。
これまでエスプレッソだと思って飲んできたモノは、いったい何だったのだろう。
香り高く、ふかい味わい。
またその後にいただいたカプチーノも、ほんのりと甘く、濃厚な旨さだった。
遥々来て良かったと思える、そんなカフェだった。

December 04

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午前中、松江市内にある「カフェ・ヴィータ」へ出掛けた。
こちらのオーナーは昨日出掛けた「カフェロッソ」オーナーの門脇洋之氏の実弟であり、ふたりの父親も隣町の安来市で珈琲専門店「サルビア珈琲」を経営。
まさに珈琲家族。

赤い色で統一された洒落た店内に入り、門脇裕二さんがいれてくれたカプチーノを楽しんだ。
最後にもう一杯、今度は普通にドリップコーヒー。
でも、これもやっぱり珈琲を研究知り尽くしているだけに旨い!
珈琲を持ち帰りのボトルへいれてもらい、さあ、次はどこへ行こうかな。

December 05

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松江市から出雲市へ移動。
出雲大社へ足を運んだ後、日本中の神様が降り立つという稲佐の浜へ出掛けた。

浜には次々と波が押し寄せ、肌を刺す冷たい風が吹き荒れていた。
空は厚い雲に覆われ、いまにも雪が降ってきそうな感じ。

風に吹き飛ばされるのをこらえ、しばらくそんな光景を眺めていると、まわりが明るくなった。
雲の切れ間から眩しい光が海面を照らしたのだ。
その光景はとても神々しく、寒さを忘れるほど美しかった。

December 05



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December 05



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December 05



出雲滞在最終日。
雪混じりの強風が吹き荒れ、宍道湖の表面が荒々しく揺れていた。
対岸は吹雪に隠され、水平線がぼんやりと浮かんでいた。
岸辺に繋がれたシジミ漁の舟に雪が積もっては、風に吹き飛ばされていった。

夜、出雲空港を飛び立った便は、定刻より少し遅れて羽田着。

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December 06

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やはり自宅が一番リラックスできる。
日差しは眩しく、今日は洗濯日和。
布団を干して、機材を片付け、久しぶりにネットへつなぐ。
なんにもしていない気がするのに、あっという間に夕方。
晩飯の食材を近所の商店街で購入し、夜はのんびりとビールタイム。

December 07

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December 08

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冷たい雨が降るなか、新宿駅東口にある「コニカミノルタプラザ」へ出掛け、増山たづ子さんの写真展を拝見した。
最終日とあって、会場は若い方からお年寄りまで幅広い世代の方たちの姿があり、誰もが熱心に写真を見られていたのがとても印象的だった。

『遺されたネガから』というタイトルがつけられた今回の写真展では、一昨年88才で亡くなられた増山さんが生前に撮られた7万コマから選び直され、そのなかから100点ほどが展示されていた。
60才のときに初めてカメラを手にし、いまはダムの底に沈んでしまった岐阜県旧徳山村にシャッターを押し続けた増山おばあちゃん。

改めて増山おばあちゃんが撮られた写真を拝見し、これらすべての写真が“宝物”のように思えてならなかった。
写真に写っている人はもちろんのこと、かつて花を咲かせた桜や草木、長い年月に渡って人々の暮らしを守ってきた家屋など、いまはもうぼくらは二度と目にすることができない。

会場には名古屋テレビ放送が制作した映像が流され、村の行事や季節の移り変わり、そこに暮らす人たちを愛おしみながら笑顔でシャッターを押す増山おばあちゃんの姿があった。

写真を写す行為について、ひとそれぞれの考えと思いがあると思う。
ぼく自身が常日頃意識し、カメラを持つ動機となっているのは“記録するために写真を撮る”ということ。
写真には自分の感性の赴くままに素材を切り撮り、表現としての“アート”という面もあるけれど、ぼくはどちらかというとそちらにはあまり興味がない。
境界線を引くにはあまりにも難しい世界だけれども。

だから、増山おばあちゃんの写真に圧倒される。

写真を撮るのは、細かい技術や高性能な機材が必ずしも必要ではない。
彼女の写真を見ていると、それよりも大切なことがあることを気づかされる。

会場で、還暦をとうに過ぎたと思われるひとりの男性が涙を流しながら写真を眺めていた。
思わずもらい泣きをし、すごい写真家だと思った。

上記写真は、増山たづ子さんの写真集『ありがとう徳山村(影書房)』を写したもの。
以下は、写真の脇に添えられたキャプションより。
「花の盛りをごめんなさい、ごめんなさい」若くして戦死した弟たちのことを思う。「おばあちゃん、たすけてぇー」「せめてもう少し待ってください。お願いします」(1985年4月25日)

December 09



夜明け前に自宅を出発。
プルシアンブルーの世界を抜けて、朝日を浴びた。

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December 10

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機上の人となること3時間半。
なまあたたかい風が吹く石垣島に到着。

December 10

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石垣島滞在二日目。
友人宅で目覚め、美味しい朝食をいただいた。
その後、秘密の場所で釣糸を垂らし、数匹の獲物をゲット。
夢中になって釣りをしていたら、いつのまにか潮が満ちてきていたので、帰りは泳いで岸へ。
12月でも泳げることに感動。

December 11

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石垣島で暮らす弟に誘われ、グルクンを釣りへでかけた。
船を出してくれたのは、弟夫婦が暮らす集落の区長さん。
ぼくが来ていることを弟から聞き、今日の船釣りをわざわざ企画してくれたみたい。
そのもてなしに感謝し、弟と3人で海原へ。

沖縄の県魚であるグルクンを釣るのは、初めてのこと。
リーフの外側、深さ30メートルぐらいのところでアンカーを打ち、コマセカゴの先にサビキを仕掛けた釣糸をたらす。
釣糸を何度か投入し直し、待つこと10分。
コツンとかすかなアタリ。
みんなの針にアタリが出始めると、あとは面白いように入れ食い。
かわるがわるにグルクンを引き上げ、釣れた釣れたと大喜び。

貴重な一日。

December 12

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早朝、石垣島空港にて「海想オリジナル」の森さんたちと合流。
夕方近くまで島内をドライブした後、今回の石垣島訪問の目的である新城造船所へ向かった。

杉の香りが漂う造船所には、造られたばかりの真新しいサバニが二艘置かれ、棚には綺麗に片付けられた道具の数々。
造船所の主である新城さんは、現役のサバニ大工のひとりであり、ぼくがずっと会いたいと思っていた人なのだ。

現在、沖縄県内でサバニを造ることのできる舟大工は、新城さんを含めてほんの数人まで減少。
サバニの将来を想うとその現実に暗くなるけれど、実際に新城さんとお会いし、いま現在もこの場所でサバニが生まれ続けていることに喜びや嬉しさを超えて、奇跡的なものを覚えずにはいられなかった。

December 13

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December 14

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December 14

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December 14

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店先にタレントの人形が置いてあるところより、こちらのほうが断然いいのになぁ。
米原にある「知花食堂」。具沢山の味噌汁とご飯で500円。

December 15

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早朝、石垣島空港から那覇空港へ。
約50分のフライト。
みなさん、お世話になりました。

December 17

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昼前に那覇到着。
しばらく那覇市内をぶらつき、「海想」の事務所にて『チェチェメニ号の冒険(1976年制作)』を鑑賞。
素晴らしい内容に、胸躍らせる。
後ろ髪をひかれる思いで、那覇空港へ。
今度はいつ来れるかな。

December 17

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夕方、那覇空港から羽田行きの飛行機に乗り込んだ。
冷たい雨が降るなか、帰宅。

December 17

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December 18

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修理品が返却されたと連絡をもらい、預けていたパーツを引き取りに出かけた。

三脚とカメラ本体を簡易的に固定するクイックリリースというパーツがある。
これを使用すると数秒でカメラを三脚に取り付けることができるので、とても便利なのだ。
ところがこのクイックリリースに、満足できるものがなかなか見つからなかった。
取り付けてみたもののネジの固定が弱くて動いてしまったり、またはひじょうにかさ張るものなど、これまでいくつ試したかわからない。
けれど、ここ数年はずっと同じものを使用している。
ドイツのメーカーである「NOVOFREX」のクイックリリースである。
ぼくはこれを新宿のヨドバシカメラでみつけ、以来ずっとこればかり。
カメラ本体側のパーツが小さく、なによりカメラを取り付けた後に動かない(あたりまえのことだが)ということが一番。
また取り付け方向を選ばないということも、実際の使用では助かっている。

しかし今回、このクイックリリースの一番大事な部分である「締め付けレバー」が根元からポッキリと折れてしまったのだ。
それも同じような時期にふたつとも。
これには参った。

早速修理に出した結果、この製品を輸入している会社の方の対応がひじょうに丁寧で、とても満足できる内容だった。
壊れたことは残念だけど、所詮いつかは金属疲労で壊れてしまうパーツ。
ぼくはこれからもこのクイックリリースを使用するつもりでいる。

December 19

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Canon・5DMark2の水中ハウジング制作を依頼するため、千葉の成田にある「Proof」へ出かけた。
代表の水元さんにハウジング制作をお願いするのは、これで3回目。
最初はNikon・F4、次はCanon・1V。
いままではフィルムにこだわってきたけれど、やはりデジタルも欲しいなぁということで、造ってもらうことに決めたのだ。
そして今回もまた、水中専用ではなく、水際での使用を想定した「水辺仕様」にするつもり。
ハウジングに包まれているんだけれど、素のカメラに近い操作感とフォールディング。
完成がいまから楽しみだな。

December 20



人と会うため、久しぶりに渋谷へ出かけた。
待ち合わせまで時間があったので、渋谷駅の2階連絡通路に設置された岡本太郎氏の壁画「明日の神話」を鑑賞。
壁画は、いまから54年前にアメリカの原水爆実験で被爆した第五福竜丸をモチーフに、原爆が破裂する瞬間を描いたものだという。

炎が波を打ち、四方へとひろがっていた。
記号のような人間を覆う、鮮烈な色彩。

この壁画を描かれたエネルギーに脱帽。

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December 21



用事も終わり、買い物でもしようかと思ったものの、あまりの人混みに気持ちが折れた。
そして騒がしさから逃げるように代々木公園へ移動。
しかしこちらも人が溢れ、ロックの音が鳴り響き、落ち着くことはできなかった。
東京は人が多過ぎる。
そんな人混みのなかで、今夏誰もいない砂浜や河原でキャンプした情景が、ふいに懐かしくぼくの頭のなかに溢れ出てきた。
いま思うとなんと贅沢な日々だったのだろう。

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December 21

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PhotoshopのCS4のアップグレード版を購入した。
ぼくが日常的に使用する範囲ではCS3の機能で十分こと足りているんだけど、CS3ではCanon・5DMark2のRAW対応をしてくれないために、仕方なくアップグレードしたという感じ。
なんだかアドビの思うつぼっていうか、ハムスターのケージとかにある回し車に乗せられた気分だ。

December 22

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庭のイロハモミジもすっかり落葉し、まるはだか。
春までに枝を剪定しないとな。

December 23

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近所の商店街へ出掛けてみると、アーケードのなかに煙が立ちこみ、美味しそうな香りが漂っていた。
毎年恒例となった鳥大の鶏もも炭火焼き。
すごい行列。安っぽくて、安易だけど、ぼくらの生活のなかにあるクリスマス。
この香りを嗅ぐたびに「一年ってあっという間だなぁ」と思う。

December 24

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December 25

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昨夜遅く、窓を叩く風の音で目が覚めた。
頭から布団をかぶり、朝を迎えた。
突風と言ってもいいぐらいの強い風が一晩中吹いていたように思う。

外へ出ると、凍えるような寒さ。
雪こそ降らないものの、風はとても冷たく、この冬一番の冷え込みかも。
おでんや鍋が恋しい季節。
2008年もあと数日で終わる。

December 26

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今日は終日自宅に引きこもり、ビーチサンダルを作って遊んでた。
構想2ヶ月、前作の反省点を改良して新しいアイデアも取り入れ、ふたつのサンダルが完成。
履いた感じは、なかなかのもの。
ひとつはこれまであったビーチサンダルのスタイルを大きく変える、自慢の“作品”かも。
で、自画自賛の勢いは止まらずに、マジでオリジナルビーサンショップを開業しようかなぁと、調子にのって考えてしまったりも。
誰かアドバイスください。なんてね。

あーあ、冬はもう飽きた。
早く夏にならないかなぁ。

December 28

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YouTubeにアップされている「かりゆし58」のライブ映像がすごくいい。
映像はこちら
ライブはちょうど一年前に、渋谷の109前で行われたもの。
曲タイトルにもなっている「ウージ」とは、沖縄方言で「サトウキビ」のこと。

ついでに、沖縄県石垣島出身の女性ユニット「やなわらばー」が歌うこちらの映像もまたいい。

December 29

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December 30

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実家へと向かう途中、JRと私鉄のそれぞれで人身事故が発生した。
その影響でダイヤが乱れ、電車は運転を見合わせてホームに留まり、予定よりもだいぶ遅れて実家に到着。
明るい話題よりも暗く重いニュースが街を覆い、大晦日のハレの雰囲気さえもどことなくよそよそしい。
来年はすべての人たちが生まれてきて良かったと思える年になればいいなと思う。

December 31


November 2008-January 2009