往復ともアクアラインを使い、木更津まで出かけてきた。
環七沿いのガソリンスタンドが軒並み値上げ。
朝方の表示ではレギュラーガソリン138円だったものが、帰ってきたら148円に変わっていた。
今日から11月。
ガソリンの高騰はいつまで続くのだろうか。
November 01
今年の「川の学校」も明日からのキャンプで最後。
ついこの間始まったばかりなのに、もうラストなんて。
荷物をまとめ、昼過ぎの飛行機で徳島へ。
November 02
徳島空港前にあるマツダレンタカーで車を借り、今回のキャンプ地である善入寺島を目指した。
途中、旧吉野川橋の近くに車を停め、しばらく吉野川を眺めた。
河口近くになってぐっと川幅が広がった吉野川を眺めていると、とても心が落ち着くのだ。
広い川面と広い空。
スジアオノリ漁の準備が始まった川面では漁師の舟が行き交い、眩しく光る水面に幾十もの波をつくっていた。
November 02
昨夜はスタッフの方々と善入寺島でキャンプし、設営準備のお手伝いを行った。
いつのまにかというか、自覚のないまま年をとっているせいか、スタッフのなかで年長者から数えたほうが早いと気付いたときはさすがに「嘘だろ」と思った。
いまでも20才の頃とやっていることも考え方もそんなに変わらないのに。
でも、年だけはちゃんととっていくなんて。フゥ〜。
11時過ぎに子どもたちが到着してからは、昼食後にキャンプ地から上流へ8kmほど移動し、カヌーツーリング。
水を掛け合い、カヌーで追いかけっこをし、のんびりと下った。
さすがに11月上旬ともなると水温は低く、風は冷たかったけれど、笑い声の絶えない約3時間のツーリングだった。
November 03
「川の学校」が始まって今年で7年が経ち、いままで卒業した子どもたちは180人。
そして今日、あらたに30人の子どもたちが立派な“川ガキ”となって、卒業していくのだ。
卒業式に限っては、普段子どもたちに近寄ることを厳禁されている保護者も一緒に参加できる。
そのため今年の「川の学校」で撮影させていただいた写真を60枚ほどプリントし、子どもたちだけでなく保護者の方々にも見てもらった。
November 04
また川で!
November 04
昨日はキャンプ道具の片付けを行った後、スタッフたちだけで善入寺島にもう一泊した。
盛大な焚火をし、感想を述べ合い、それぞれの充実感を共有できた素敵な夜だった。
身体はくたくたに疲れていたけれど、寝るのが惜しいような不思議な感じ。
野田さんもよく言っているけれど、「川の学校」に集まるスタッフはみんな個性的で魅力的な人たちばかり。
30人の子どもたちだけでなく、そんな素敵なスタッフと出会うことができるのも「川の学校」に惹かれる理由のひとつ。
ぼく自身もとてもよい経験をさせていただきました。
みんな、どうもありがとう。
November 05
今日は自宅から一歩も出ることなく、またパソコンにも触らずに部屋で本を読み、のんびりと過ごした。
先週から火事で焼けたアパートの取り壊し工事が始まり、ベランダから眺めるとすっかり更地になっていた。
それでも作業による振動と騒音はまだ治まることなく、夕方まで落ち着かなかった。
明日から3日間、また出張だ。
November 06
このところ何処へ行くにも車を使うことが多かったので、新幹線に乗るのは久しぶりだった。
大宮駅から「はやて」に乗って、仙台へ。
途中停車はなく、約1時間半で仙台に到着。
巡るましく移り変わっていく車窓越しの風景を眺め、東北へ来たことを知った。
November 07
昨日は仙台駅からまっすぐ作並温泉へ直行。
朝、何気なくホテルの窓を眺めると、山肌が紅く燃えていた。
色づいた樹々が陽に照らされ、光輝いていた。
しばらく見とれるほど、見事な紅葉だった。
November 08
今夜は仙台市の中心部、定禅寺通りに面したホテル泊。
今回一緒に旅をしている編集者のHさんと食事後、市内のアーケードを歩いた。
街角のあちこちでイルミネーションされたクリスマスツリーが飾られているのを目にし、気温の低さも手伝って、雰囲気は年末。
こちらとしては「まだ11月上旬」「ついこの間まで10月だった」と思いたいのに。
November 08
仙台市内を流れる広瀬川へ出かけると、鮭の遡上に巡りあうことができた。
間近で見たいと衝動的に靴を脱ぎ、ズボンの裾をまくって川へ入った。
懸命に障害物を越えようとする鮭のすぐ脇に、力尽きて命を失った鮭の姿があった。
自然って、すごいな。
November 09
時々、部屋の灯りを消さずに眠ることがある。
疲れて眠ってしまうのではなく、部屋を暗くしたくないがために。
昨日の晩がそうだった。
出張帰りで身体はほどよく疲労し、帰宅後は仕事が終わった開放感を味わいたくてビールをけっこう飲んでいた。
横になったらすぐに眠り込んでしまってもおかしくないはずなのに、眠れずに天井の木目をなんとはなしに見つめながら、夜明けを待った。
心が空っぽとなったところで朝になり、冷たい雨が降る新宿へ出かけた。
November 10
みなさんお待たせ。
昨夜遅く、PhotoGalleryに「第7期・川の学校」の写真アルバムをアップしました。
水色の写真をクリックすると別ウィンドウが現れ、写真アルバムが始まります。
表紙を入れると全部で90枚あります。
そのままだとスライドショー形式ですが、左上の印をクリックすると一枚づつゆっくり自分のペースで見ることができます。
自分で撮影した写真にもかかわらず、写真を見ると楽しかった日々が次々と思い出され、ついつい作業の手がとまり、写真を見入ってしまう。
そのために作業がなかなか進まず、公開が遅れてごめんなさい。
November 11
心がふっと軽くなるような、穏やかな一日に助けられたかもしれない。
日差しはやわらかく、日向に身を置くと、その心地よさに時間が経つのも忘れるほどだった。
こんな日が毎日続くといいんだけどな。
November 12
久しぶりに「なんちゃり」現場へ出かけ、心地よい汗を流した。
今日の作業は、2階の床板張り。
これが実際にやってみるとけっこう手間がかかり、残念ながら半分も張れずに日没を迎えた。
張るだけなら一日で終わったかもしれないけれど、床板裏面のペンキ塗りに思いのほか時間がとられてしまった。
2階の床板は1階の天井も兼ねるため、張り終わった後に塗るよりは先に塗装しておいたほうがいいと判断し、サイズカットした床板をまず塗装。
このペンキ塗り作業がくせ者で、反り防止のために裏面に刻まれた細い溝にペンキを入れるのがすごく面倒だったのだ。
先に塗装作業をしておいてよかったと、心底思った。
同じような理由から、前もって床板を受ける柱などは塗装済み。
あとで塗ろうと思わなくて良かったです。
ちなみに床板は厚さ31mmのものを使用しているので、飛んでも跳ねても安心です。
November 13
仕事の打ち合わせがあり、久しぶりに渋谷へ出かけた。
その帰り道、映画館へ足を運び「続・三丁目の夕日」を鑑賞。
一本の完結した映画ではなく、前作を観ていることを前提としたストーリだったのはガッカリしたけれど、前作の完結編ということを考えると仕方ないのかな。
それでも、あっという間の2時間半だった。
人が殺し合うこともなく、暴力シーンのないこの映画は、最近の映画のなかでは貴重な存在かも。
実際、客席には子どもからお年寄り、家族連れや若いカップルまで幅広い世代の人たちの姿があり、あちこちから笑い声があがり、鼻をすする声が聞こえた。
人とのつながりを考えさせる、また考えた、年齢に関係なく楽しめるファンタジー映画。
個人的にはエンディング後、タイトルバックとともにスクリーンに映し出されたモノクロの映像が一番良かった。
BUMP OF CHICKENが歌うエンディング曲「花の名」の歌詞が、心にじんわりとしみた。
November 14
November 15
先日ヤフオクで落札したコンパクトデジカメが先ほど届いた。
落札したカメラは、今夏日和佐川で無くしたものと同じ機種。
水辺でスナップするにはウォータプルーフカメラのほうが便利だし、取り扱いに気を使わなくていいので、すごく楽チン。
では、いってきます。
November 16
いってきます。と、呑気にサイトへ記した後、自転車に股がって家を出た。
沖縄本島での移動は自転車〈BD-1)にしようと決めたのは、今朝になってから。
それから慌ただしく荷物を自転車旅仕様にパッキングし直し、永くしまっていた自転車を押し入れから取り出した。
そして最寄り駅へ向かう途中で、後輪がパンク。
すれ違ったおばさんが声を出して驚いたほど、それは大きな音だった。
時計を見ると、自由に使える時間は20分ぐらい。
自宅に予備の新品チャーブがあることを思い出し、急いで自宅に戻ったものの、よくよく見るとタイヤそのものにも劣化が原因の穴が空いていた。
これではチューブを交換しても意味がない。
タイヤはないし、どうしよう。置いていこうか。
こちらで買う時間がないなら、沖縄で買えないかな。
急いでパソコンを立ち上げ、検索画面にヒットした那覇市内の自転車屋へ次々と電話を掛けてみた。
で、何軒目かで18×1.5サイズのタイヤを1セット持っているお店を発見。
それも嬉しいことに今夜泊まるゲストハウスの近くの自転車屋だった。
これで問題解決。
羽田空港に着いたのは、出発20分前。
ぎりぎり間に合って、ほっとひと安心。
計画性がなく、おもいつきで行動をしてしまう自分を情けなく思いつつ、結果良ければすべて良し。
November 16
今年6月のこと。
沖縄県座間味で開催された「サバニレース」を撮影する機会があった。
帆に風を受けて広い海原を疾走するサバニの姿はとても美しく、プレス船から憧れと羨ましさとが混ざった想いでレースの行方を眺めていた。
そして今回、レースにも参加している「海想オリジナル」がサバニを使った無人島キャンプツアーを実施すると聞き、仲間に入れてもらった。
朝9時、国際通りに面する「海想オリジナル」店でスタッフに自転車とともにピッアップしてもらい、浜比嘉島へ。
ここでオーナーの森さんをはじめ、サバニに乗り込むメンバーが全員集合し、約4kmほど離れた浮原島へ漕ぎ出した。
天気は曇り空で、少し肌寒い感じ。風向きは北東。
ときどき太陽が顔を出し、そのときだけは日差しの強さもあって気温があがった。
途中、森さんに帆の扱い方を教えてもらい、ヨット用語でいうスキッパーを体験させてもらった。
風の向きはもちろんのこと、その強弱にあわせて帆を操り、舟を動かす。
頭のなかは自艇の位置とこれから進むべき進路、風のことだけが占め、それは癖になる面白さだった。
前々からヨットにも興味を覚えていたので、とても貴重な経験になった。
ただしサバニがヨットと違うのは、風がないときはエークと呼ばれる櫂で漕ぎ進むことができること。
少し遠回りして、海へ漕ぎ出してから約3時間後に浮原島へ到着。
上陸後はせっかく来たのだからと水中眼鏡をつけて海へ入ったり、島を探検したり、夜は泡盛を飲みながら焚火を囲んだ。
とても静かな、素敵な夜。
一升の泡盛が消えたところで、波の音を聞きながら眠りについた。
November 17
朝からどんよりとした雲が空を覆い、肌寒かった。
昼過ぎまで浮原島に滞在し、焚火で焼いた里芋などを食べつつ、のんびりとした時間を過ごした。
風は北向きへとかわり、風速も増していった。
サバニにキャンプ道具を積み込み、13時ごろ島をあとにした。
リーフに囲まれた湾内とはいえ、強い風の影響でところどころで大きな波がたっていた。
個人的にこういう状況が好きなので、港までたった4kmとはいえ、けっこう楽しめた。
もっというと、もっと波が高かったらと思ってしまったほど。
そう思えるのもスキッパーである森さんを信頼しているからで、仮に全員が素人だったらこんなことはもちろん思わない。
無事に港へ戻り、みんなの集合写真を撮らせてもらった。
参加して良かったと、本当に思う。
舟や帆の性能を身をもって知ったことで、ますますその魅力に引き込まれた感じ。
たった一泊二日だったけれど、ぼくにとっては収穫の多い旅だった。
浜比嘉島の港で解散となった後は、森さんの車で名護まで連れていってもらい、名護の海岸沿いに建つゲストハウスに泊まった。
午後から降り出した雨は本降りとなり、冷たい風がやむことはなかった。
その日の夜はとても寒く、トレーナーを重ね着してベットに潜り込んだ。
November 18
朝起きると、霧のような雨が風に舞っていた。
海を望むと、水平線が雲にのまれ、空と同じ色の水面がどこまでも広がっていた。
もう一泊、ゲストハウスに泊まることを決め、昼近くまで本を読んで過ごした。
午後、雨が止んだので自転車に股がって東海岸まで出かけ、バラ線が横切る砂浜を眺めた。
November 19
November 19
November 19
November 19
昨日は夕方から太陽が姿を現し、綺麗な夕焼けを見ることができた。
天気予報も天候が回復することを伝えていたし、安心して眠りにつくことができた。
ところが夜半から再び雨が降り出し、朝になっても止む気配はなかった。
こんなはずじゃなかったのにと嘆いたところで、天候が良くなるわけではないし、仕方ないと諦めるしかない。
今日は名護から那覇まで自転車で移動。
途中、北風吹くなかの残波岬を知りたくて、58号線から離れて海岸沿いを走った。
車とは違い、自転車で走ることでしか見えない風景を眺めながら、ペダルを踏んだ。
日没とともに、那覇到着。
November 20
November 20
November 20
November 20
November 20
沖縄滞在最終日。
予約した飛行機の出発時間は夕方。
それまでの時間、とりあえず那覇空港の南に浮かぶ背長島へ向かい、そこでのんびりすることにした。
島といっても道路でつながっているので、岬といった感じ。
砂浜に寝転んで本を読んでいると、ひきりっなしに飛行機がやってきては滑走路へ降りていった。
太陽の日差しが心地いい。
ビールを買ってこなかったのは後悔したけれど、暖かいというだけで嬉しくなってくる。
Tシャツ姿になり、最後の夏を楽しんだ。
November 21
November 21
November 22
しばらく沖縄にいたせいもあり、寒さに身が凍えてしまう。
北日本で降っている大雪に比べたら、東京の気温なんてたいしたことはないけれど。
昼過ぎ。
東京駅に近い自然食ブッフェレストランで友人の結婚披露パーティーが行われ、受付スタッフとして参加。
共通の知り合いが多数出席し、受付にいても飽きることはなく、楽しい時間を過ごさせていただいた。
新郎新婦の友人として、パーティーがつつがなく盛況のうちに終えることができ、ほっとひと安心。
二次会三次会と足を運び、だいぶお酒を飲んだと思われるのに意外と酔いはまわらず、自宅に着いてからひとり泡盛を飲み直した。
指先がひんやりと冷え、お酒で身体を暖めるには効率が悪過ぎることに気付く。
それそろ灯油を買わないといけないな。
田中さん西島さん、末永くお幸せに!
November 23
仕事部屋の気温を計ってみると9度だった。
一階にある仕事部屋は日当りが悪いとはいえ、昼間でこんな室温なんだから昨夜の寒さに納得。
寒くて仕事に集中できないのは困るので、押し入れからストーブを取り出し、今季初めてとなる灯油を購入。
45Lで3,960円也。
ストーブを点火すると、懐かしい音とともに室温が上昇。
長い冬のはじまり。
November 24
風もなく、とても穏やかな日。
2階の窓から外をのぞくと、眩しい光がさんさんと降り注ぎ、雲ひとつない空が広がっていた。
向かいにあるアパートの屋根には気持ち良さそうに眠る猫がいて、路地ではおばさんたちが井戸端会議中。
のんびりとした日曜日。
November 25
November 26
November 26
November 27
いくつかの用事を済ませ、23時過ぎに帰宅。
ポストを開くと今期の「川の学校」を卒業したミッキーから絵葉書が届いていた。
ミッキー、素敵な便りをどうもありがとう。
ぼくは相変わらず各地を飛びまわる日々を元気に送っています。
ぼくが暮らす東京という街は、お金さえ出せば世界中のあらゆる美味しい食べ物を味わえるところです。
もちろん「さぬきうどん」という名のうどんも、東京でも食べられる。
でも、東京で食べる「さぬきうどん」は、香川にあるうどん屋の味に勝てないんだ。
やっぱり「さぬきうどん」は、地元が一番美味しいよ。
香川のうどんは、世界に誇れる美味しいヌードルだと思います。
だから今度、食べに行きます。
来年、また吉野川で遊ぼうね。
ぼくも少し成長した君に会うことを楽しみにしています。
November 28
明日から半月ほど旅へ出るので、着替えや機材を準備した後、少し早い大掃除を行った。
冷蔵庫の中も綺麗に片付け、あとは明日の朝食に納豆を食べ、牛乳を飲み干したら終わり。
持参するカメラは、悩んだ末にニコンの「F4」と「F3」をカバンへ入れた。
普段はデジタルカメラを多用するけれど、久しぶりにマニュアルでの操作感を味わいたいのが理由。
デジタル全盛となった今では、両機ともすでにクラシックの部類に入るかもしれないけれど、我家ではまだまだ現役で使っている。
レンズは3本の単焦点レンズ(24mm、35mm、50mm)と、80~200mmのズームレンズを選択。
使用フィルムは富士フィルムの「プロビア100」と「プロビア400X」。
デジタルはフィルムと比べて撮影時のメリットが多く、優れた便利な道具だと思う。
だけど、やっぱりぼくはフィルムの方が好き。
November 29
牛乳を飲み干し、不必要なコンセントも抜いた。
あとは靴を履き、荷物を持って外へ出るだけ。
では、いってきます。
November 30
October 2007-December 2007