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今夏出会った子どもたちは、今日から登校。
夏休みは終わり。
電車に揺られながら手帳を見ると、先月はほとんど東京にいなかったみたいで、自宅滞在は3泊4日。
外出中、宿に泊まったのはたったの3泊。
あとは車後部のキャビンでの寝泊まり。
さすがに疲労が蓄積していたみたいで、昼近くまで眠りこけてしまった。
午後は写真納品と打ち合わせ、現像所通いと経費清算などで一日を過ごす。
街をひとしきり濡らした雨の涼しさがありがたい。
フリーランスという身分に恐れにも似た感情をいだきつつ、今夜はもう寝ます。
考えて、どうこうなるものではないし。

September 01

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September 02

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September 03

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週末は近所の商店街へ出かけたぐらいで、ほとんど自宅を出なかった。
雑巾で床を拭いたり、掃除をたびたび中断しては文庫本を読んだりと、のんびりと過ごした数日だった。
換気のために開けた窓からは涼しい風とともに虫の音が聞こえはじめ、夏の疲れが和らぐ心地よさだった。
気付きさえすれば、住宅がひしめき合うこんな土地であっても、人間を癒してくれる“自然”があるんだね。
あと1ヶ月もすると、金木犀が香る季節。
東京暮らしも、まんざら捨てたもんじゃない。

September 04

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September 05

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September 06

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September 07

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携帯電話のアラームを4時にセットし、昨夜は長野県小諸で就寝。
夜明け前に起きだし、千曲川に沿って車を走らせ、色を取り戻す前の風景を撮影。
遅い朝食を食べ、ひと眠りした後、川を下った。
7月末の豪雨による影響で、千曲川はどこまでも泥のような濁りが続いていた。
夕方、飯山にある「なべくら高原・森の家」へ到着。
野外にてアルパ奏者の川窪裕子さんの演奏を聞いた。
アルパの懐かしく優しいメロディが身体に染み渡っていった。
彼女のオリジナル曲「時」がすごくいい。
上記リンクサイトで視聴ができるので、興味のある方はぜひ聞いてみてほしい。

September 08

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September 09

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September 13

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携帯電話のアラームに起こされ、5時起床。
慌ただしく顔を洗い着替えを済まし、羽田空港へ向かった。
雨降る東京から、青空光る松山へ。
空港からはレンタカーを使い、昼前には松山道を経て四万十町に到着。
台風10号の影響もだいぶ治まったようで泥のような濁りは姿を消し、舟の上から友釣りをする釣人を何人も見かけた。
ここ数日、よい釣果なのだという。
四万十川支流の檮原川にてB誌撮影を行う。
15時過ぎ、いまにも雨が降り出しそうな厚い雲に空が覆われ、ロケ終了。
幸運にも天候に恵まれた3時間だった。
再びハンドルを握り、来た道を引き返し、帰京。

September 14

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September 15

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東京都小金井市の児童館は「わんぱく号」という車を使い、動く児童館というのを毎月程度実施している。
今日はその「わんぱく号」が出動する日で、この日のメニューは『野川水族館』。
小金井市を流れる野川に生息する生きものを実際に自分たちで捕まえ、用意した水槽で観察し、水遊びをしようというもの。
友人の児童館職員に声をかけていただき、ぼくも野川へ出かけ、子どもたちに混ざって川で遊んだ。

笑い転げながら友だちに水を掛ける子がいれば、真剣な表情で魚を追う子がいる。
魚の知識について熱弁をふるう子どもがいれば、捕まえたザリガニで遊ぶ子がいる。
何回も参加したことがある子どもは見事な網さばきで獲物を次々と捕らえ、得意満面の表情でバケツをのぞき込んでいる。
アメリカザリガニ、メダカ、オイカワ、ギンフナ、ドジョウ、モロコ、ギンヤンマ…。
水槽のなかにはたくさんの生きものが入れられ、それをみつめるたくさんの子どもたち。

今でこそ子どもたちの歓声が絶えない野川だが、約30年前は真っ黒い水に洗剤の泡が浮かぶ“ドブ川”だったという。
田畑に代わって姿を現した住宅地は年を追うごとに拡大し、そこから流入し続ける下水によって魚の姿が消えるほど深刻な水質悪化に陥ったのだ。
その後、地域に暮らす人たちが根気よく行政へ働きかけ、下水道問題をはじめ、湧水地の保護や河川工事のあり方などを自分たちの問題として取り組み、いまの姿があるという。
その想いの原点は「野川で魚釣りをしたい」と願ったひとりの男の子の発言だと聞き、この川で遊ぶ子どもが多い理由がわかったような気がした。

特別な道具がなくても「川ガキ」になれるように、「川ガキ」を育てる水辺は必ずしも清らかな流れである必要はないのでないか。
とかく大人は珍しい生きものや貴重な清流を求めがちになるけれど、身近にある何気ない小さな池や川にこそ“川ガキの素”がいっぱい詰まっているような気がするのだ。
必要なのは、大人たち自身が「川で子どもを遊ばせたい」と思うことなのかもしれない。

September 16

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フォールディング・カヤックを購入した。
今回手に入れたカヤックは、カナダにあるフェザークラフトの「カフナ」というモデル。
川でも使うかもしれないが、主に海を漕ぐことを想定し、折り畳みカヌーのなかで最も信頼性と耐久性があると言われるフェザークラフトの製品を選択した。

今日はフェザークラフトの輸入元であるA&F新宿本店へ出かけ、実際に作業しながら組み立ての説明を受け、ぼくにとっては“かなりの大金”の支払いも済ませた。
ちなみに購入したカフナは旧モデルで、コーミングがFRPタイプのもの。
先日、A&Fの方から黄色のカフナ旧モデルが在庫ラスト1艇になったと連絡をいただき、悩んだ末に購入を決めたのだ。
旧モデルと現モデルとの販売価格差は、およそ10万円。
これまで特に問題がなかったFRPコーミングの信頼性が気に入っていたこともあるけれど、この価格差が背中を押した一番大きな理由かもしれない。
ついでに2ピースのグリーンランド・スタイルの木製パドルも購入。

A&Fからの帰り、職安通りから歌舞伎町を抜け、新宿駅へと歩いた。
休日とあってか、人混みのすごさに目眩を覚え、寄り道をせずに帰宅。
最近、他人とのコミュニケーションに対して煩わしさに近いものを感じることが多々あり、自分との相性が「合う」「合わない」で付き合い方がまるで違うことが顕著になり始めている。
これはあまり褒められたものではなく、ぼくの短所というか、改善しなければいけないことだとは思っている。
と思うなかで上記理由により、飲み会などの誘いを断ることが増えた結果、あんまり誘われなくなったのは自分にとってプラスなのかマイナスなのか、今はわからない。

とくかく今は、誰もいない海や川へ漕ぎ出したい。
ぽつんとひとりぼっちでも構わない。
スキルを磨き、自然と対峙し、自分自身のことをもっと知りたいと思うのだ。

September 17

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September 18

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東京から眺める西の空。今日はすごい夕焼けだったね。
あまりに綺麗だったから、駐車場に停めてあるキャンピングカーの屋根に登ってさ、明るさが失われるまで佇んじゃったよ。
そんなところに人がいるなんて思わなかったらしく、路地を歩いていた人を驚かしちゃったけどね。
美しいものを見ると心が洗われる、というのは本当のことなんだね。いまはとても穏やかな気分。
いつもこうでありたいな。

September 18

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今日、小学館のBE-PAL編集部へ写真納品に出かけた際、編集部のSさんから1992年9月に発売された「BE-PAL」をいただいた。
Sさんに指摘されるまですっかり忘れていたけれど、この号は自分の写真が初めてBE-PALに掲載された記念(?)すべき一冊なんだ。
その記念の一枚は、ぼくがシルクロードで撮影した女の子の写真で、『JANSPORT』の輸入元であるエバニューの広告に使用されたもの。
調べごとをしていて、偶然ぼくの撮影クレジットを見つけてくださったとのこと。

撮影したときのスシュエーションはまったく覚えていないけど、かつて自分が撮影した写真と14年ぶりに対面したことで、当時“写真を撮ること”に対して抱いていた不安や葛藤を思い出し、懐かしい気分。
あの頃は、いまとは比べものにならないくらい技術が未熟だったけれど、写真を撮ることのエネルギーはすごかった。
また行ってみようかな、シルクロードへ。
自分の成長を確認するために。

September 19

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駐車場の更新手続きを済ませ、午後は運転免許の更新。
その合間に今週末から出かける出張の準備を行い、なんとなく仕事をした錯覚を味わう。
空欄で埋まったスケジュール帳を眺めるも、どこか他人事の上の空。今日の空は晴々とした青い色。
神田から表参道に移動し、渋谷へ向かって歩いていると、懐かしい甘い香りと再会。
香りの元を探しまわると、あったあった金木犀が。
昨年は10月になって花が咲いたのに、今年は開花が早いのだろうか。
ちと、焦るな。
いい香りを楽しみながら、お酒を飲み、料理をつつく、毎年恒例の「金木犀の宴」。
今年は来月8日の日曜日に開催。
昨年がどうだったか覚えていないけれど、今回は参加費をなしにして、持ち寄りでゆるくやろうと思うんだ。
3連休の中日で参加しづらいかもしれないけど、ご都合のよい方は遊びにきませんか?

September 20

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August 2006-October 2006