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August 01

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先月、九州南部で発生した集中豪雨の被害を受けた川内川を見てまわった。
昨秋の川の様子とはまったく変わっていて、声を無くす。
崩壊のため通行止めとなった川沿いの道を約1時間ほど歩き、鶴田ダムサイトへ。
所長と会い、当時の状況や放流操作などを聞く。
その後、宮之城の街中を歩く。
消毒薬の匂いが鼻につき、泥をかき出すスコップの音を聞く。

August 01

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鹿児島の川内川から、熊本県の川辺川へと移動し、“清流”の面影を失った川を眺める。

August 02

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自宅にいる時だけでなく、出張中もほとんどテレビを観ることはない。
そうはいっても、スポーツだけは例外である。
やっぱりリアルタイムの映像で観たいと思う。
なので今夜は、テレビ目当てに相良村の温泉施設「茶湯里」へ出かけた。
温泉で汗を流し、中継番組開始とともにテレビの前に陣取り、牛乳を飲みながら試合開始を待った。
が、なかなか始まらない。
延々と続くプロローグをまだかまだかと待つ。
そして試合開始となったわけだが、その前にあの亀田選手の登場はなんだろうか。
あれじゃまるでプロレスじゃないか。
いいのか、あれで。
すべてのラウンドが終了し、リング上で判定結果が発表されるやいなや「これはオカシカモン」「文句がでっと」との声が、次々とロビーであがった。
あの場で流した涙や親父への感謝は嘘ではないだろうけど、今回の「興行」はなんだかなぁ。

August 02

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August 03

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August 04

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August 05

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August 06

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四万十川中流の町にて、昨日投開票された長野県知事選で田中さんが落選したことを知る。
時代が坂戻りしないことを祈りたい。

August 07

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August 08

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August 09

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早朝。口屋内に架かる沈下橋から四万十川を眺めた。
川面に映る雲のない青い空が、濁った流れを誤摩化してくれた。
今日も暑い一日になりそうだ。
この土地へ移住した人の話を聞くため、民宿「舟母(せんば)」に紹介してもらったSさん宅へ向かった。
SさんはいわゆるIターン移住者で、奥さんと2人の小さな子どもの4人家族。
ある支流を遡り、山奥にあって空が開けた土地にSさんは暮らしていた。
約束のない突然の訪問にもかかわらず、親切に取材を受け入れてもらい、次々と面白い話を聞かせてもらった。
前日、四万十川をカヌーで下り、その汚れように暗く落ち込み気味だった気持ちが、Sさん一家と出会ったことで前向きに希望がもてるようになったのは大きな収穫だった。
そして取材が終わり、Sさんにぼくの車を紹介していると、いつもと違う異変に気付いて…ショックを受けた。
キャビン後部が破損していたのだ。
Sさんと会う少し前、ひと足早く帰宅する編集者を駅へと送った道中、細い山道でトラックとすれ違った際に後部ジャッキをひっかけられてしまったみたいだった。
あくまでも想像だけど、それしか思い当たる節はない。
だけど、Sさんの家の前でいつまでも落ち込んでいても仕方ない。
素敵な方と出会ったことだけを考え、ポジティブ思考ですべての嫌なことを忘れることにする。
直せばいいんだ、こんなもの。と。
そして一路、高知龍馬空港へと車を走らせ、JAL最終便に乗って約半月ぶりに我家へ帰宅。
壊れたキャビンを乗せた車は、空港前駐車場に駐車したまま。

August 10

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葛西臨海水族園内「水辺の自然」を会場にした川ガキ写真展の開催を明日に控え、今日はその設営作業を行った。
炎天下での作業は辛かったけど、仮設置した作品を早速のぞいていくお客さんの楽しそうな反応に接し、充実感と感動に包まれての作業となった。
なんて自分は幸せ者なんだろうと、勝手に自己満足の世界へ。
この『箱メガネ型展示』と名付けた作品には、意外と深い意味があるのですが、その説明はまた今度に。
明日、写真展スタートです。

August 11

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August 12

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夜、東中野にあるミニシアター「ポレポレ東中野」にて上映中の『島ノ唄』を観に出かけた。
この映画には演出上のナレーションや効果音楽が存在しない。
かわって詩人・吉岡剛造氏による自作詩の朗読が随所に登場し、彼が訪ねた南の島々が奏でるナマの音が美しい映像とともに効果的に使われている。
南国らしからぬほど荒々しい海の咆哮、虫の音、闇のなかの水音、そして海原を越えて吹き付ける風の音。
これら圧倒的な存在感で迫ってくるナマ音は、まるでそこに自分もいるような感覚をもたらし、その感覚が吉岡氏が紡ぐ詩の世界を理解するために大きな役割を果たす。と、ぼくは感じた。
ストーリーは、つい“淡々”と書きたくなるほどに大きな変化が起こることなく、終わりへと向かっていく。
けれど、まったく退屈をしない93分だった。
映像の美しさ、南の土地に生きる人々の姿や表情、そして何よりも「心に刺青をするように」詩を紡いでいく吉岡剛造氏の姿に惹かれた。
観て良かったと思える映画だった。

じつは監督の伊藤憲さんとは、一度お会いしたことがある。
8年程前だったろうか、NHK・BS番組内の特集で「古い家屋を快適に暮らす人たち」みたいな内容の取材依頼を受けたことがあり、その取材にやって来たのが伊藤さんだったのだ。
その頃の我家は今ほど手を入れてなかったけれど、数合わせ的な登場だったからか、問題はなかったみたいだった。
放映後、録画テープが送られてきたが、数年前にテレビを処分した際に一緒に捨ててしまい、今は手元にない。
あれから、もう8年。
当時、一緒に暮らしていた人がいたけれど、連絡を絶ってずいぶんになる。
元気にしているだろうか。たぶん、あの人のことだから、すごく元気に違いないけど。

映画を見終わった後は、雨に濡れたアスファルトをぶらつき、高田馬場まで歩いた。
月が綺麗な夜の空だった。
感受性を全開に、物事の本質を見極めること。肩の力を抜き、風に吹かれ、川の流れに身を任せ、それぞれの我が道を。

August 12

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この日、葛西臨海水族園では今夏2回目となる「リバーウォーク」なる“実験的”な催し物が行われた。
これは事前に募集した小学3~6年生を対象としたイベントで、飼育係の職員と一緒に園内を流れる水辺に入り、生きものの採集や観察をしながら歩くというもの。
一般入園者が「水辺の自然」エリアの柵を越えて、実際に川へ入るのは水族園開園以来初めてのこと。
定員が各回8名と小規模な内容だけれども、この催しはこれからの水族園の方向性を示す大きな一歩なのだ。

本当は制限なく、誰でもがいつでも水辺へ入れることが理想だけれども、現在の「水辺の自然」エリアが年間100万人を越える入園者を受け入れられる環境ではないことは明らか。
いまはこのあたりの課題を克服しようとしている関係者がいることに素直に喜びたい。

将来、もしかしたらここで川遊びを覚える「川ガキ」が生まれるかもしれない。
そんなことを考えると楽しくなってくる。
葛西臨海水族園の取り組みにエールを贈ります。

August 13

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生きものを探す行為って、どういう感じだろう。
同じ場所にいても、全員が同じものを見ているとは限らない。
視界には入っているのに、気付かないことって、あるよね。
見えているのに、見えてない。
生きものでも植物でも、意識しないと意外と見つからないもの。

そのかわり意識してまわりを眺めると、それまでとは全く違うものが見えてきたり、あらためて気付くことが多いと思うんだ。

子どもの頃って、そんな細やかな目でいろいろな風景を見ていたような気がする。
別に「自然観察しよう!」と気負っていなくて、あくまでも自然体で好奇心赴くままにね。

新幹線などに乗ると、車窓越しに畑や空地に建つ看板を見かけることがあるよね。
あの大きな、派手な看板。
でもいったいどれくらいの人が新幹線を降りた時点で、道中見かけた看板の中身を覚えているんだろう。
流れる風景のなかで、一瞬目にした看板を「あっ、広告看板だ」と思うことはあるかもしれないけれど、思考に残ることはほとんどないのではないか。
見えたのに、見えてない。

なので今回の写真展は、観る者が行動を起こさないと見ることが出来ない仕掛けを施しました。
名付けて『箱メガネ型展示』。
箱メガネを使うと、川を上から眺めただけでは見えない世界も手に取るように見えるよね。
ときにはそれが映画のスクリーンのように見えるときもある。
だいぶ誇張した表現だけど、それぐらい箱メガネ越しに現れる光景って刺激的なんだ。
目の前のものをちゃんと見てもらいたい。
作品を見てもらう側として、そんな想いを込めました。

以上、作者の思い上がりと屁理屈でした。なんてね。

August 13

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羽田9時半発の飛行機に乗って、ふたたび高知へやってきた。
今朝、都内で発生した大規模停電の影響で、モノレールが一時運転見合わせとなったときは、さすがに焦ったけどね。
まずは破損したキャビンの修理を行うため、ホームセンターへ。
キャビンを支えるジャッキ取付部分が破損してしまったので、慎重に修理方法を検討し、駐車場の片隅で作業を行った。

今回、お世話になったホームセンターは、高知市内に3店舗のみ展開する「ブリコ」。
品揃えが良いだけでなく、木材の加工工房があったのは、ほんとうに心強かった。
そして作業に取りかかること、約4時間。なんとか修理を終えることができた。
シールの汚れが目立ち、外観はカッコいいとは言えないけれど、仕方ない。
とりあえず、懸案事項がひとつ片付いた。

August 14

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先日の取材で知り合ったSさんを再び訪ねた。
子どもは不思議なもの、変わったものが大好き。
キャンピングカーと聞いて、胸が時めかない子どもはいないのでないか。
だから、ぼくのオンボロ車でさえ、夢の車に思えるのだろう。

この日、Sさんのふたりの子どもにせがまれて“キャビン探検ごっこ”をしたところ、すっかりぼくの車を気に入ってくれた長女・あをちゃんが、用紙いっぱいに車の絵を描いてくれた。
どうもありがとう。

そして家の外に出てみると、タイヤにチョークの線。
こんな山のなかでも駐車違反チェックが行われていることに驚いていると、母親が子どもたちのあいだで駐禁遊びが流行っていると教えてくれた。
なーんだ。そういうことか。

夜はSさんに誘われ、集落のお祭りに出かけた。
小学校のグランドに櫓が組まれ、まわりには少ないながらも露天が並んでいた。
これぞニッポンの夏。という風情。
祭りの最後には、控えめな花火が夜空を彩った。
都会での花火大会とは比較にならないくらい小さな規模だけど、なんだか胸に染み渡る素敵な花火だった。
集落で暮らすみんなが空を見上げた夜。
ぼくの8月15日はこうして終わった。

August 15

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台風10号の影響で、今夜から天気が崩れるという。
マジで泣きたい気分。
予報だと明朝に室戸岬沖を通過するそうだが、台風が去った後は河川が増水するだろうから、しばらく「川ガキ」の撮影は無理かもしれない。
川が普段の表情を取り戻し、子どもたちが遊べる状態になるのを気長に待つしかないか。

と、頭ではわかっているものの、そんな悠長な気持ちになれないのも確か。
昨日今日と、たったの一枚も川ガキ写真を撮影できず、かなり焦っています。
目当てにしていた子どもがキャンプへ出かけてしまったり、お盆期間中は川で遊んじゃいけないとしつけられていたりと。
みんなみんな仕方ないこと。
でも、この「まったく撮れないてない」状況が、どうも気分的にマイナス作用を起こすみたい。
ガソリンだけをひたすら消費している感じ。いやになっちゃう。
さて、いったいどうしたらいいだろうか。

August 16

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昨晩は窪川町の「道の駅」に車を停め、就寝。
明け方近く、キャビンの屋根を打つ派手な雨音に目覚め、台風が近づいていることを実感。
それも6時頃には落ち着いて、雲の合間に青い空が見えたりしている。
川の様子を眺めに行ったりしたが、水位は前日とそんなに変わらない。
川ガキが無理なら、せめて沈下橋が水没している写真が撮れればと思っていたので、かなりガッカリ。
降るなら、フレ。降らないのなら、フルナ。
ハッキリしない天気ほど、嫌なものはない。

我ながら勝手なものだ。
しかし天気予報は相変わらずで、明後日までは雨が降り続くという。

今週末に行われる予定だった「川の学校」も、台風の影響で中止になったと連絡を受けた。
台風一過となっても肝心の川遊びが出来ないようでは、子どもに集まってもらっても仕方ないとの判断だという。
撮影に伺う予定だったので、ポッカリと予定が空いてしまった。

判断がつきかね、昼過ぎまで窪川に滞在。
さて、どうしよう。どこへいこう。
でも、どこへ行ったらいいんだ。
とりあえず、来週に松江で取材予定があるため、だいぶ早いけど現地へ向かうことを考えているけれど、どなたか山陰の川ガキを紹介してくださいませんか。

August 17

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August 17

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昨夜は高知市内から仁淀川へ移動し、河原で就寝。
明け方近くに強い雨が降り、ダム放流を知らせるサイレンの音で目が覚めた。
用心のために川沿いの国道へ移動し、川を眺めた。
広報車のアナウンスでは、この時点での放流量は毎秒1000トンだという。
川は少しづつ水かさを増しはじめていた。

メールをチェックすると、友人がニュースを転送してくれていた。
神奈川県を流れる酒匂川で17日、鮎釣りをしていた男性が川に流されて死亡したという。
ダム放流による急激な水位上昇が事故を誘発したのではと、友人のメールにはあった。

ダム放流による人為的な水位上昇は、それまでの経験値が役に立たないことが多い。
自分が思っていたよりも水位上昇のスピードが早く、行動が追いつかないのだ。
また上流にダムがある場合は、「この程度の雨だから大丈夫」だとも限らない。
ダムのある川は、本来そこにあった“自然”の川とは別モノ。
管理された“水路”だと思っていたほうがいい。
だから、ぼくは「ダムのある川」よりも「ダムのない川」を好む。
そして新規計画のダムは代替案を検討し、できるだけ造るべきではないと考えている。

・・・・・
朝日新聞記事(2006年08月17日)より
25人が水難 1人死亡、1人不明 神奈川・酒匂川増水

17日午前、神奈川県西部を流れる酒匂(さかわ)川が急激に増水し、午前11時ごろから流域で多数の釣り人やキャンプ客らが流されたり、中州に取り残されたりして、男性1人が死亡、1人が行方不明になった。釣り人らが被災した現場は同県山北町から下流の小田原市に至る流域の計6カ所に上り、この2人の他に合わせて23人が流されるなどしたが助かった。当時は酒匂川の上流にあたる静岡県小山町周辺で局地的な大雨が降り、神奈川県三保ダムは酒匂川に大量の放水をしていた。
県によると、酒匂川は山北町にある観測局の水位が午前10時15分から30分間で64センチ上がった。上流の三保ダムでは早朝から流入する水量が増えていたため、県は午前7時15分以降、ダムからの放水量を増やし続け、午前11時45分には毎秒23.5トンに達していた。県は流域でサイレンを鳴らすなど注意喚起を促す目安を毎秒25トンに設定している。
県酒匂川水系ダム管理事務所によると、水位計から推計すると流量はピーク時で毎秒138トンと通常の7倍に達していた。静岡県側で大雨が降っていることは把握していなかったという。

August 18

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August 18

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昨日は口屋内にて就寝。
いつもと違う激しい川音が気になり、深い眠りにはつけず。
4時半起床。
まだ薄暗い川をのぞきにいくと、完全に流れのなかに没していた橋が一部姿を現していた。
沈下橋が浸かったのは、今年初めてのことだという。
坂道に書き込まれた数字では、平常水位から最大で約7メートルほど水かさが増したようだった。

輪郭が現れはじめた稜線にヒグラシの鳴き声がこだまし、雨上がりの空に雲の塊が流れていく。
今回の増水は、ぼくのモヤモヤとした気持ちも綺麗さっぱり流してくれた。
おかげで気持ちに区切りがつき、いったん四万十川を離れ、これから山陰へ。

August 19

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明後日から松江取材が始まるため、その前に山陰の「川ガキ」を撮影しようと考えていた。
なので、今日は宍道湖へ注ぎ込む河川やその支流を丹念に見てまわった。
が、まったく「川ガキ」らしき子どもたちを見つけることはできなかった。
気分転換に夕方近く、松江市内に近い海水浴場へ出かけるも、こちらも期待を見事に裏切ってビキニ美女はひとりもいなかった。
ガソリンと体力だけを消耗し、徒労に終わったという感じ。

August 21

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August 22

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夕日に染まる嫁ケ島を撮影するため、夕方になると宍道湖畔へ移動するのが日課になっていた。
期待通りの夕焼けにはお目にかかれなかったけれど、けっこう楽しめた。
この日は撮影ツアーの参加者が湖岸に一列に並び、先生のかけ声でいっせいにシャッターを押していた。
「いまだ、いまだよー。ほらほら、赤くなるよー。さあ、撮って、撮って」
山並みに太陽が没するまで、参加者の表情は真剣そのもの。
撮影ツアー客と一緒になるのは初めてのことで、その雰囲気に気後れしつつ、ぼくもシャッターを押した。
あのようなやり方で、独創的な作品が撮れるのだろうか。みんな一緒が安心。

August 23

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早朝。宍道湖へ出かけると、心地よい音が湖面に響いていた。
ジャ、ジャ、ジャ。
松江の朝は、漁師たちがジョレンですくうシジミの音で始まることを知った。

ひとりの老漁師と出会い、シジミ漁について話を聞いた。
現在、宍道湖でシジミを扱う漁師は300人ほどで、ひとりあたり一日平均120kgほどのシジミを獲るという。
操業は週4日で、一日3時間。
いまの時期は朝6時から9時までという取り決めで、漁期は通年。

日々36トンものシジミが漁師にすくわれているにもかかわらず、水がこんこんと湧き出る泉のように宍道湖のシジミは枯れることがないという。
なんという生産力なのだろう。
かつてこの宍道湖を農地利用のために淡水化し、干拓する計画があったことは記憶に新しい。
事業着手から40年目の2002年に計画が中止されたが、なんと馬鹿げた公共事業だったのかと改めて思う。

August 24

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ほとんど徹夜で高速を走り、群青に染まりはじめた瀬戸内海を渡る。
SAで少し仮眠し、昼には四万十川へ到着。
約束していた「川ガキ」たちと合流し、一緒に川へ入る。
ほどなくして夕立。
Sさん宅へ行くと、駆除罠にかかった子鹿が納屋に繋がれていた。
夕方。仕事から帰宅したSさんに誘われ、鹿をしめる様子を見学。
手慣れた手つきで、子鹿は次々と部位に切り分けられていった。
夜。ロースの部分を刺身でいただく。
絶品。いままで食べた鹿刺しのなかで一番の味だった。

August 25

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August 27

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August 28

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昨日は、夕方近くまで四万十川支流にて「川ガキ」撮影を行う。
その後、国道55号を東へ走り、室戸岬を越えて海部川へ移動。
河原に車を停め、泥のように眠る。

明け方、寒さで目が覚める。
秋の気配に戸惑いつつも、Tさん宅へ向かう。
Tさん家族に出会ったのは、5年前のこと。
それから毎年、夏になるとTさんのふたりの子どもと一緒に海部川で遊び、写真を撮らせていただいている。
一年振りに会う子どもの成長に毎年のように驚き、泳ぎがうまくなっていく様に感心する。
海部川を流れる水はガラスのように透明で、ぼくも仕事を忘れて魚を追い、最後の夏を満喫。

強い夕立なか、日没後に徳島市内着。

August 29

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August 30

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4時50分。
紅に染まりはじめた空の下、東京フェリーターミナルに接岸。
下船し、半月ぶりの自宅へ向けて車を走らせる。
やっと帰れる。
という喜びや充実感などを感じることなく、郵便物とチラシが詰まったポストを開き、カビの匂いが充満した部屋に入る。
すべての窓を開け、機材を片付け、汚れた服や下着を洗濯機に放り込む。
濡れたものを干し終わったところで再びハンドルを握り、千葉の勝田台へ。
久しぶりに味わう、朝の環七渋滞。
都内から千葉郊外へかけて、約2時間のドライブ。
点検修理のために自動車屋へ車を預け、帰りは代車を使わずに京成を使って帰宅。
途中、一度も行ったことがなかった柴又へ寄り道し、江戸川を眺め、寅さんと自分との違いを想う。

August 31


July 2006-September 2006