January 01
January 02
夕方、右手の中指をカナヅチで強打してしまった。
爪が黒豆のように変色し、じんじんとした痛みが止まらない。
今年初めて出かけた「なんちゃり」作業中の出来事。
釘を打つことだけに集中せず、考え事をしながらカナヅチを振り下ろした結果が、これ。
自業自得。と、いまごろ反省しても遅い。
患部が少し発熱しているけれど、腫れの程度はひどくないから、幸いにも骨は大丈夫そうな感じ。
あと、人差し指じゃなくて、ほんとうに良かった。
でも、激しく後悔。そして激しく痛い。
明日は、仕事始めで那須へ出張。
キーボードを打つのは少し支障があるけれど、カメラを操るのは問題なし。
ほんとよかった。
January 03
指が痛み、ほとんど眠れなかった。
寝なければと思うほど、指先に神経が集中してしまい、余計に目が覚めてしまった。
仕方なく天井の木目を眺めていると、なんとなく昔の彼女のことが頭に浮かんできて、とりとめない思い出のなか朝を迎えた。
布団から抜け出した後は、コーヒーだけを飲んで出発した。
日の出を浴びながら、東北道を北へ。
雲がひとつもなく澄んだ青空も、宇都宮を過ぎると暗い雲に覆われ、那須インターを降りると雪が舞い始めた。
タイヤは「マッド&スノー」という名のノーマルタイヤ。
布団のなかにいたときは、用心のためにチェーンを持って行こうと思っていた。
けれども実際は、指の痛さを言い訳に「まっ、いいか」と世の中を都合の良い方へ考え、重いチェーンを積み込まずに出発。
インターを降り、標高が上がるにつれて雪の量は増えていき、道路の両脇は銀世界へとかわっていった。
数時間前にチェックしたばかりの天気予報は、外れたみたいだった。
ギヤを四駆に切り替えて車を走らせた。慎重に、ゆっくりと。
途中、路肩で途方に暮れているドライバーを何人か見かけた。
「路面凍結の心配はないものの、このまま雪が降り続いたらやっかいなことになるな」
ここでぼくの頭に初めて注意信号が灯り、来た道を引き返すことにした(遅過ぎるかもしれないけど…)。
そして平野に近い「道の駅」に車を駐車し、タクシーで改めて現場へ向かった。
メーターは片道2500円弱。
ぼくを乗せた地元のタクシーでさえ(スタッドレスにもかかわらず)、途中の登り坂でスリップしたことを考えると、これは賢明な判断だったかもしれない。
写真撮影中は現場が野外ということもあり、指の痛さはそれほど感じなかった。
しかし仕事を終えて暖かい部屋に入った途端、じんじんとした痛みが再びやってきて、その痛みのために手袋さえはめれなかった。
また眠れない夜を迎えるのは、まっぴらごめんだ。
車へ戻った後、近くで一番大きな総合病院へ向かい、大人しく診察を受けることにした。
待ち時間、約1時間半。
そしてレントゲンを写し、骨に異常がないことがないことがわかった。
ホッとした。
あとは痛みが治まれば…。
対応してくれた整形外科の医師は柔和な顔つきをした、70才を越えたぼくからみればおじいさんだった。
「爪の裏にある血を抜かないと痛みは止まらない」
そしてずぶっと採血用の注射針が爪に刺され、治療は終わった。
爪に空いた小さな穴から滲み出た血液を舐めると、鉄のような味がした。
おかげで指には包帯が巻かれ、じんじんとする痛みがなくなった(爪に何かが触れるとズキンと痛むけど)。
診察料を払って駐車場へ出ると、綺麗な夕焼けが空に広がっていた。
今夜はゆっくり眠れそうだ。
そんな普通のことがすごく嬉しく、帰路についた。
ながい一日。
January 04
January 05
January 06
January 07
January 08
January 08
January 08
熊本行きの始発便を使って、阿蘇へ出かけた。
空は晴れ上がり、申し分のない天気。
指の痛みを気にすることなく撮影も順調に進み、綺麗な夕日を眺めながら初日終了。
January 08
依頼された撮影も無事に終了。
日没までにはまだ時間があったので、レンタカーを使って筑後川の河口へ向かうことにした。
八女ICで九州自動車道を降り、筑後川に沿って車を走らせる。
川を下るにつれて泥の匂いが濃くなり、川幅が広がっていく。
川岸に「ガタ」と呼ばれる泥が目立ちはじめ、有明海が近いことを知る。
日没前に河口へ到着。
河口干潟にはムツゴロウの愛くるしい姿があり、今日もまた綺麗な夕日を見ることができた。
January 09
昨夜は久留米市内のビジネスホテル泊。
博多駅前でレンタカーを返却した後、天神西にオープンしたばかりの「パタゴニア福岡ストア」へ立ち寄った。
マネジャーの岡さんと久しぶりの再会。
そして夜には帰宅。
以下は、2007年10月22日の天神経済新聞より。
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大名にアウトドア用品の「パタゴニア」直営店−九州1号店
アウトドア用品の販売などを手がけ、環境問題への取り組みも積極的に行っている「パタゴニア日本支社」(神奈川県鎌倉市)は10月19日、九州初の直営店「パタゴニア 福岡」をオープンした。国内直営店としては14店舗目。
地上5階建てで、店舗面積は国内最大級の116坪。全5フロアを展開し、各フロアのメーン商品は、1階=スキー・スノーボード用品、2階=登山用品、3階=キッズ・ライフスタイル(レディース)、4階=ライフスタイル(メンズ)、5階=オーシャンスポーツ用品。同社広報の柿原貴行さんは「1フロアごとにコンセプトが確立しているので、次は何だろうと楽しめる構成にした」という。コアターゲットは特に定めず、20代・30代を中心に幅広い年齢層に向けた品ぞろえを行う。
商品以外にも、階段横には「ビジネスを通して環境危機の解決へ取り組む」という同社のコンセプトやエコ活動をパネルで紹介するほか、環境保護をメッセージとしている写真家の村山嘉昭さんの作品8点や、キッズフロアでは「和白干潟を守る会」代表で切り絵画家のくすだひろこさんの作品も展示している。
ラック・ハンガーなどの商品陳列に使用する什器の素材はすべて、「木」に比べて成長が早くエコの観点から見直されつつある「竹」を採用。商品にはオーガニックコットン、ヘンプなどを中心に使用している。同社は2010年を目標に全商品をリサイクルできる素材で構成する考え。
同店の岡秀樹店長は「環境問題やライフスタイルの提案まで、大名という立地の良さも生かして、幅広い年代への情報発信ができれば」と話している。
January 10
年明け早々ヤフオクで買物したタイルが本日到着。
が、箱を開けてみるとちょっとばかしイメージと違う。
モニターだけで色と質感を判断せざる得ない状況とはいえ、ちょっとだけ後悔。
でもまあ、仕方ないと諦めるしかないか。
だって普通にホームセンターで買うと800円ぐらいのものが60円だったんだもの。
それを1万円ちょっと購入し、買ったタイルはシャワー&トイレの小部屋に使う予定。
これから完成イメージの修正を行えば、なんとかいい感じにはなりそうだけど。
January 11
夜、浅草の神谷バーにて民宿「せんば」ファンによる新年会に参加。
集まったメンバーは高知県を流れる四万十川を愛し、なおかつ四万十川を見下ろす民宿「せんば」を勝手に自分の家だと思っている人たち。
まあ、ぼくもそのひとりです。
で、宴の最後に行われたジャンケン大会で、ぼくが9人中のトップ。
ちょっと間だけ(?)、みんなのやっかみを独り占め状態。
そして立派な目録を賞品としていただき、喜んでいいのか悲しんでいいのか複雑な気持ちに。
目録には、ぼくが行使できる権利がある一方で、権利を行使するための義務もちゃっかり書かれていた。
〜目録〜
全国四万十川舟母会平成二十年新年会に於き、ここに次の権利を与えるものとする
一、口屋内民宿「舟母」居候十日間の権利
一、食器洗い放題の義務
一、蒲団干し放題の義務
一、便所・風呂掃除の義務
一、子守し放題の義務
一、飯食べ放題・酒飲み放題の権利
一、近所の爺ちゃん婆ちゃんに愛そう笑いの義務
とある。
さて、どうしたものかなぁ。
これを今年中に実行しないと、刺客に狙われるみたいだし…
January 12
昼過ぎから某所へ出かけ、2階の壁張り作業を行った。
この作業は剥がれた古い壁を隠すことと耐震性を高めることが目的。
地震による倒壊を防ぐために柱と柱を9mmのOSB合板を使って面でつないでいる。
なんとか日没までに2階の壁をすべて覆うことができたけど、まだまだやらないといけない作業ばかりで、いったい何時になったら完成するんだろうか。
January 13
新宿へ出かけた帰り、久しぶりに「BERG」へ立ち寄った。
相変わらずの賑わいのなか、ビールとレバーパテを注文し、乾いた喉を潤した。
以前も書いたことがあるけれど、ぼくはこのお店で飲むハーフ&ハーフが一番美味しいと思っている。
ビールは一杯315円で、定番メニューのベルク・ドックは294円。
つまみ料理のほとんどが500円以内にも関わらず、どれもが十分過ぎるほどの美味さで、すべてのメニューからベルクスタッフや食材の作り手たちの真剣勝負が伝わってくる。
安いからエラいんじゃない、安いけれど“本物”なのがすごいんだ。
こんなお店、そうそうない。
ベルクは駅に似ているとも思う。
老人がいて若者がいる。仕事帰りのサラリーマンやOLがいて、買物帰りの女性や学生がいる。
ひとりでいてもいいし、みんなでワイワイガヤガヤと楽しい時間を過ごしてもいい。
ベルクは誰のものでもなく、またベルクが誰かを特別な扱いをする訳でもない。みんないっしょ。
それがなんだかとても心地いい。
大袈裟な言い方ではなく“新宿”に、それも“JR改札近く”にベルクがあって、本当に良かったと思う。
できることなら〈ずっとこの場所に存在していて欲しい〉と思っているのは、ぼくひとりだけじゃない。
ベルクをこの場所からなくさないで!
本当にそう思う。
詳しい経緯はベルクファンによる支援サイト『LOVE! BERG!』やベルクブログを見てください。
そしてベルクを応援してください。
ベルクをなくさないためにも、ひとりでも多く、ふつうの人たちのふつうの声を!
January 14
January 15
ベルクで購入した一個55円の缶バッチを10年以上使っている帆布バックにつけてみた。
January 16
2008年1月17日午前1時27分
いま、東京の空に雪が舞っている。
自宅で雪を見るのは、今季初めてかもしれない。
ぽかんと口を開き、見えない空を見上げた。
真っ黒い空に、ストロボに照らされた雪が浮かんだ。
この雪はただの気まぐれ。
朝になれば消えてしまう、そんな雪。
でも、気付いて本当によかったと思う。
January 17
January 17
January 18
徹夜で朝を迎え、まだ暗いうちに家を出た。
羽田発高松行きの始発便に乗ったとたん、夢を見ることなく眠りにおちた。
高松に到着してからは、ぼんやりした頭のまま市内行きのバスに乗り、高松港から10時40分発のフェリーで小豆島へ。
12時前、今回の目的地である小豆島に上陸。
ギネスブックにも登録されている「世界一狭い海峡」で釣糸を垂らした後、島内をドライブ。
空は厚い雲に覆われ、期待していた夕陽はお預け。
日没後、慌ただしく宿へ入って、すぐ夕食。
そのとき飲んだホンのちょっとのビールが効いたみたいで、部屋に戻ったとたん再び夢を見ることなく爆睡。
で、さきほど目が覚めてしまった。
やれやれ。
January 19
昼過ぎから雨にミゾレが混ざり始め、海岸線から少し標高が上がったところでは完全な雪へと変わった。
これはこれで珍しい風景なんだけど、雪景色や日本海みたいな瀬戸内の写真は残念ながら使えそうもない。
天気予報では明日もこんな感じらしいし、参った。もうお手上げ。
小豆島には水曜日まで滞在予定だったけれど、天候不良のため仕切り直しをすることになった。
なので来月また来ることに。
夕方まで島に滞在してネタを集め、帰りは岡山から東京行き最終一本前の新幹線に乗って帰宅。
雪で帰れないかと覚悟したけれど、何事もなく関ヶ原を越えて寒い我が家に到着。
東京も雪かと覚悟していたら、ぜんぜんその気配なしで肩すかしを喰らった感じ。
明日は降るらしいけれど。
Tさん、Hさん、今日はお疲れさまでした。
January 20
天気予報は外れ、都内に雪は降らなかった。
でも実際は、東京よりも小豆島の天気の方が気になって仕方がなかった。
ネットで調べてみると小豆島は今日も天気が悪いみたい。
あまりにも身勝手だけど、正直ホッとした。
January 21
都内に雪は舞わなかったけれど、月が綺麗な夜だった。
January 22
December 2007-February 2008