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今日から12月。実感はまったくないけれど、2009年もあと31日。
そんなことを夢のなかでも考えていたら、5時前に目覚めてしまった。
早起きした日は、リノベーション作業をするに限る。
ということで、人もまばらな電車に揺られ、某所へ足を運んだ。

トイレとシャワーを兼ねた個室の壁一面にタイルを貼り終えたので、ドアを取り付け、床にセメントを塗った。
作業が一段落した後、今日もまた公園で色づく樹木を眺めて楽しんだ。

December 01

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December 02

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急な依頼仕事が入り、車のタイヤをスタッドレスに履き替えた。
日も暮れてしまったので、いつもお世話になっているディーラーに駆け込み、作業を依頼。
本当はこんなことぐらい自分でやらないといけないんだけど…

明日からまたしばらく路上の人となり、旅の空気を吸ってきます。


まったく関係ないけど、最近このふたつのYouTube動画がお気に入り。
ふたつともUAのライブ映像なんだけど、ほんといいなぁ。
アップしてくれたふたりの方に感謝!
水色を歌い終わった後に見せるUAの笑顔がいい。

UA スローバラード FUJI ROCK 2009

UA Live 2004 Part 14 (水色)

December 02

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関越から上信越を通り、上越市に到着。
窓から吹き込む風は冷たいけれど、思っていたよりも気温は低くはなかった。

上越市中郷区にある蕎麦処「丈ざ」で、遅い昼食をとった。
ガソリンスタンドに立ち寄った際、店員が奨めてくれた店だけあって美味しかった。
美味しい店を探す場合はガイドブックも参考になるけれど、地元の方に教えてもらうのが賢明かもしれないな。

December 03

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新潟県の直江津で日本海を望んだ。
未明まで雨を降らせた低気圧は東へ過ぎ去り、少しづつ青空が広がっていった。
海岸線に沿って西へ移動。
いくつかの県境を越え、川を渡った。

December 04

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December 04

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新潟県上越市から金沢へ移動後、市内にあるふたつの小学校を訪問。
マスク姿の子どもたちが列をなして歩く姿はいまでは普通の光景となってしまったけれど、見慣れていない自分にとってはとても違和感のある光景だった。

今夜で依頼仕事は終了。
慰労をかねて、ささやかながら近江市場で遅い晩飯をとった。
ブリの煮付け定食を食べ、白エビの唐揚げも注文。
ここにビールがあればなおさら美味しいのかもしれないけれど、白エビの旨さに大満足。
漁獲期は春から秋にかけてなんだけど、今度はぜひ本場である富山で刺身を食べてみたいなぁ。

December 05

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依頼仕事が片づいたので、金沢21世紀美術館へ立ち寄った。
あまり時間がなかったので、大好きな作品のひとつである「タレルの部屋」で、限りある時間を過ごした。
この部屋のベンチに腰掛け、空をぼんやりと眺めているだけで、ぼくは満足なのだ。

途中から雨が降ってきたけれど、濡れない場所に移動し、雨音の反響音を聞くのもこの作品の魅力のひとつかも。
そういえば、以前来たときも雨だったなぁ。

December 06

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浜辺に泊めた車で眠り、夜明けとともに行動開始。
旧道や国道8号線を使い、海岸沿いに新潟方面へ移動した。

依頼仕事は終わったけれど、作品撮りのためにあと2日ぐらい旅を続けるつもり。
途中、親不知付近の食堂でタラ汁をいただき、寒さで凍えていた身体が胃袋からじんわりと温まった。

December 07

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車も人も潮まみれになりながら、三夜続けて海岸で夜を明かした。
雨が降っては止み、雲が流れては星が煌めくのが見えた。
夜通し冷たい北風が吹き続け、腹に響く重い波音が途切れることはなかった。
それでも不思議と気持ちが落ち着き、心からリラックスできた。
やっぱりぼくはこのような日々があっているのかもしれないな。

December 08

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海岸沿いに柏崎までやって来たところで、今回の撮影行は終了。
2年ぶりに訪ねた柏崎では、震災の面影はなく、地震後に建てられた真新しい公営住宅を多く目にした。

小千谷ICから関越自動車を利用し、夜遅く帰宅。

December 08

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しばらく我が家に滞在していた弟を玄関で見送った。

北陸から戻ってみると、庭の楓がほとんど落葉していた。
この時期に出張が続くと路地はあっという間に落ち葉で埋め尽くされてしまうのだが、今回は弟が毎朝掃いてくれていたので本当に助かった。
感謝の気持ちでいっぱい。また遊びにおいで。

December 09

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December 10

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依頼仕事のデータ処理が一段落ついたので、過去に撮影した写真をフィルムスキャナーで読み取る作業を行った。

徳島県を流れる吉野川に、地元の方が「第十堰」と呼び親しんでいる古い石組みの堰がある。
建造されたのは、いまからおよそ300年前。
いまはコンクリートに大部分が覆われてしまわれたけれど、昔ながらの青石姿を一部見ることができる。

ぼくがこの場所に通い始めて、10年以上になる。
冬枯れの風景、春雨で増水した堰を遡上する鮎の群れ、水しぶきをあげ笑い転げる川ガキたち。
たくさんのシジミを掘り、手長エビを捕まえ、堰のたもとで仲間とこれまでいったいどれくらいのビールを飲んだのだろう。

2000年1月23日。
この堰を取り壊して新たな可動堰を作る計画の是非を問う住民投票が、徳島市で実施された。
みんなの念願だった住民投票。
自分たちの川のことは、自分たちが判断したいという想いから始まった活動が、やっと結実した日。
しかしこの投票には、計画推進派の抵抗によって「投票率が50パーセントに満たないときは開票を行わない」というなんだか訳のわからない条件が付けられてしまったのだ。

投票の中身も心配だけど、やっと実施された住民投票が開票もされない事態になるかもしれない。
とにかく住民投票をひろく知ってもらい、ひとりでも多くの有権者に投票所へ足を運んでくれることを願う活動が始まった。
ぼく自身も徳島へ度々出かけ、にぎわう街角で住民投票を知らせるプラカードを掲げたこともあった。
プラカードを見た人たちの反応はおおむね好意的で、笑顔で手を振り返してくれる方も少なくはなかった。

投票当日は朝から冷たい風が吹き、とても寒い日だったと記憶している。
ぼくは「第十堰住民投票の会」世話人のひとりである姫野さんを乗せたバンの運転手をしながら、市内各地をまわった。
腰が大きく曲がったおばあさんが、ぼくらを見つけると大きく手を振ってくれた。
ときおり電話で伝わってくる投票率は、ぼくらの予想を大きく下回っていた。
事業推進派の一部は投票ボイコットをアピールしていた。
計画を推進したいのなら、投票で自信を持って「事業に賛成」と投じるべきではないのか。

日が暮れ、ぼくらが事務所へ戻ると、ものすごい数の報道陣が待ち構えていた。
事務所前の駐車場は結果を待つ市民と報道陣でごった返し、祈るような気持ちで投票率が発表されるのを待っていた。
そして大きな歓声とともに、ぼくらの元に投票率が伝わった。
最終投票率は55パーセントを超え、開票の結果、9割を超える事業反対の意思が示されたのだ。


その記念すべき住民投票の日から、来年で10年になる。
この間、「川の学校」が始まり、「吉野川みんなの会」が誕生し、吉野川を巡る様々な動きがあった。
川や公共事業を取り巻く状況も変化し、事業見直しも特別なことではなくなった。
しかし未だ可動堰計画は中止になることなく、「寝た子を起こすな」といった感じで国交省の秘密の箱のなかに仕舞われたままになっている。
この箱を開けるべく、来年の1月23日に「これからの川のありようを考えるシンポジウム」が徳島市で開催されると連絡があった。
10年目の123も、ひとりでも多くの方が関心を持ち、会場に足を運んでもらえるために、ぼくもささやかながら協力したいと思っている。

December 11

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青空の下、イチョウの落ち葉で黄色く染まったアスファルトのうえを快走。
気温は高く、ほんと気持ちいい〜。

December 12

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夜半過ぎ、家が揺れるほどの強い風が吹き、目が覚めてしまった。
突風が建物にあたるたびにものすごい大きな音が響き、庭の樹木が激しく揺れた。

身体は疲れているはずなのに、風音を聞いていると気持ちが妙に不安になり、頭は冴えていくばかりだった。
空き缶が派手な音をたてて路地を転がり、猫がひさしの上を駆け抜けていった。
結局2時間ほど眠っただけで、そのまま朝を迎えてしまった。
風は夜明けとともに弱くなり、街は一時静かになった。

ペンキで汚れたジーンズに着替え、家を出た。
夕方近くまで某所でリノベーション作業を行い、玄関とキッチンがほぼ完成した。
あとはトイレ&シャワーの個室ができれば、とりあえず生活できるかな。

やれやれ。長い一日だった。

December 13

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December 14

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ライターのオオイシミヒータさんに先月取材していただいた掲載誌「ヤマケイJOY・2009冬号」が届いた。
ぼくが登場するのはオオイシさんが連載する『青空のもとで働こう!』というタイトルの人物ルポページ。
今回は“フォロエコロジスト”という肩書きで、川ガキや川のことについて紹介していただきました。

今日に至るまでいろいろな仕事をしてきたせいか、時々自分が何をしてきたか忘れるときがある。
思い違いで順序が逆になってしまったり、細かいディテールが思い出せなかったり。
そんな状態だから上手に答えられたか自信がないけれど、取材時にそんな経歴を思い出すまま話したことが綺麗にまとめられています。
もし良かったら、書店で手にとってみてください。

オオイシミヒータさん、どうもありがとう〜

December 15

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この数年間、A5サイズのシステム手帳をずっと使い続けてきたけれど、来年は無印良品が発売する「文庫本手帳」を使うつもり。
手に取った雰囲気が文庫本そのもので、サイズも一緒。
以前使っていた手帳に不満はないんだけど、このコンパクトさと見かけの軽さに惹かれてしまったのだ。

購入後、手帳用の文庫本ブックカバーを探してみたけれど、気に入るものがどうも見つからない。
ならば作ってしまえと、帰宅後にミシンを踏んで作ってみた。
生地は帆布で、ペンが2本入るポケット付き。
手帳をかえただけなのに、なんだか新鮮な気持ちがするから不思議。

December 16

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帰宅すると、台所に仕掛けた粘着シートにクマネズミがかかっていた。

数日前から台所にネズミの気配があり、100円ショップで粘着シートを購入し、仕掛けておいたのだ。
仕掛けたのは一昨日の晩からで、初日は空振り。
昨夜状況を観察し直し、半分にカットしたキウイを粘着シートで囲み、ネズミが通りそうな場所に改めてセッティング。
そして見事に捕獲成功。

何処から紛れ込んだかわからないけれど、これでひと安心かな。

December 17

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5日ぶりにリノベーション作業へ出かけた。
今日は階段下に書籍及びアンプ置き場となる棚をつくり、キッチンテーブルの配管を繋ぐ作業などを行った。

キッチンテーブルに取り付けたステンレスシンクは、ちょうど2年前に出かけたベトナムで購入したもので、値段は忘れてしまったけれど驚くほど安かったと思う。
コンロはIHタイプで、蛇口兼浄水器として三菱レイヨン・クリンスイアンダーシンク型浄水器を取り付けてある。
この浄水器は1本のレバーのみで「浄水・お湯・水」を使い分けられるので、シンク回りをシンプルにすることができるのだ。
ちなみに配管はメンテナンスしやすいように、むき出しのこのままにしておくつもり。

テーブルの表面には出窓にも使用した白いタイルを貼ってみた。なかなかいい感じでしょ?

あー、早く床に敷いたブルーシートを剥がしたい。

December 18

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西高東低の気圧配置が続いているおかげで、都内は連日冬晴れ。
それでも気温はたいして上がらず、朝晩はさすがに背中が丸くなる。
野良猫もこの寒さが堪えるのか、幅数センチの看板の上に居座り、ランプの熱で暖をとっていた。

春はまだ遠し。夏はもっと遠いのかと思うと、泣きたくなる。

December 19

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December 20

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国内で16店舗となるpatagonia直営店が、都内の大崎に本日オープン。
オープン記念として、映画「地球交響曲」の監督である龍村氏の講演会が閉店後に行われると聞き、話を聞きに出かけた。
会場では懐かしい人や知人友人と出会い、龍村氏の話もさることながら、楽しい時間を過ごすことができた。

December 21

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リノベーション作業へでかけ、シャワー&トイレ室の床にタイルを貼った。
水の流れる傾斜を保ちつつ、平面に貼る作業がなかなか難しい。

December 22

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December 22

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今日もまたリノベーション作業へ出かけ、タイル貼りの続きを行った。
またその作業と平行し、友人から借りたグラインダーを使用して目地材で汚れた壁面タイルの表面を磨く作業も行った。

夜は東京周辺に暮らすダムバスターズが友人宅に集って忘年会。
この世は忘れちゃいけないことだらけ。
課題や問題は山積みだけど、諦めないことが大切だと改めて思ったよ。

December 23

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今日もまたまたリノベーション作業。
自分へのクリスマスプレゼントとして、1階床を覆っていた養生シートをはがしてみた。
嬉しくて、大の字になって寝転んでみた。
無垢の木目が美しく、部屋が一気にまぶしくなった。

December 24

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今日も現場に足を運び、トイレ&シャワー室で作業を行った。

昨日貼ったタイルが固定されていたので、便器や洗面器を取説を読みながら順次取り付けていく。
便器を取り付けるのは、人生で初めての経験。
水回りの器具をすべて取り付けたところで東京都水道局へ連絡し、水道の契約手続きを行った。

電話で指示されるがままメータの隣にある元栓をひねると、蛇口から水が流れるようになった。
あたりまえのことなんだけど、すごく感動。
ある意味、今日は記念すべき日かもしれない。
祝、水道復活。

December 25

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車の荷台に積んでいるキャビンのメンテナンス&改造を依頼するため、山梨県甲斐市にある「MYSミスティック」へ出かけた。
今年もずいぶんこのキャビンにお世話になった。
いったい何泊ぐらいしただろうか。

メンテが仕上がるのは、約1ヶ月後。
プチリニューアルする予定のキャビンが、いまからすごく楽しみだ。

December 26

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水に引き続き、本日はガス会社と契約し、ガスの元栓を開いてもらった。
これで電気水ガスのライフラインがすべて整った。
ちなみにガスは外に取り付けた給湯器のみに使用。
ここまでまる3年かかっちゃったけれど、残りの作業はあとわずか!

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December 30

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今年もまた実感が涌くことなく、大晦日になってしまった。
たぶんこのまま日々の日常のように、明日を迎えてしまうのだろう。

あと数時間で、2010年。
これから実家へ帰省し、テレビを眺めてお正月気分を味わうつもり。

皆様にとって、よい一年でありますように。
来年もどうぞ宜しくお願いいたします。

December 31


November 2009-January 2010