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午後3時。
雨上がりの町を歩き、今日もまた桜を見に出掛けた。
といっても見て回ったのは近所の桜ばかりで、今春は自宅から遠く離れた桜は目にしていない。
桜色に染まったアスファルト。
ベンチに腰掛け、ポットから注いだコーヒを飲んだ。
本当の桜の美しさは花びらが散り始めてからだと思う。

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曇天の空の下、小学館へ写真納品に出掛けた。
用事を済ませて建物を出ると、外はミゾレ混じりの土砂降り。
やれやれ。
友人たちが近くのスタジオで撮影中だというので、雨宿りを兼ねて見学。
小雨になったころを見計らって秋葉原へ移動する途中、素敵な光景に出くわした。
万世橋から見下ろす神田川が桜花爛漫。
桜の花びらが途切れることなくやってきては流れていく。
どこで散った桜なのだろうかと思いを巡らせる、こんな花見も悪くない。

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関東の北へ出掛けると、都内では散ってしまった桜が今まさに開くところだった。
まるでタイムマシーンに乗った気分。

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青い空が広がる日曜日。
近所の小学校で都知事選投票を済ませ、修理で預けていた車を受け取るために日産ディーラーへ出掛けた。
このところ車の調子が悪く、先週キャブレターの清掃をしたにも関わらず、それでも調子が良くなることはなく、赤信号などで停車するたびにエンジンが停まってしまうような状況だったのだ。
ボンネットを開いてエンジンを見てみたものの、素人目には当然それだけではわからない。
ただし一昨年の秋に鹿児島で交換したばかりのガソリンフィルターが、すでに赤黒く汚れているのは引っかかった。
通常だと10万kmは無交換で済む部品だけに、これはおかしい。
思いつくのは燃料タンクの腐蝕。
前回の車検時にタンク上部にサビがあることは把握していたけれど、内側もけっこう腐食しているのでないか。
と思い、おもいきって大修理を依頼した。
燃料タンクを新しいものに付け替え、燃料ポンプやガソリンフィルターも交換。
そしてキャブレターもオーバーホール済みのものと交換し、しめて総額20万円也。
ふぅ〜。
出ていくのはお金とため息ばかりだけど、こればっかりは仕方ない。

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霞ヶ関の官庁建物で。
仕事に上も下もなく、右と左もなく、ただ良いと思った瞬間を写し込むことだけを考えた。

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電車を降りると、ちょうど雨がやんだところだった。
路地を通り抜け、自宅へ戻る。
いつもの電車に乗って、いつもの駅で降り、いつもの路地を通って。
なにかがかわることを期待したけれど、一夜明けてみるまでもなく、いままでと同じ顔。
脱力。

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いくつかの用事を片付けるために、地下鉄を乗り継いで都内を移動。
途中なんとなく巣鴨で下車し、とげぬき地蔵にお参り。
帰宅後、2時間程仮眠。
そしてさきほど車に荷物を積み終わり、準備完了。
たんたんと。
車の調子はいいみたい。
明日は京都で、明後日は長崎県の島原半島。
では、いってきます。

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京都で桜見物後、夜通し車を走らせ、長崎へ到着。
愚の構造物を眺め、陸になった海について考えた。

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普賢岳を間近に眺めるのは、約2年半ぶりのこと。
この山が噴火した翌年の1991年。
当時写真学生だったぼくは、夏と冬のあわせて約一カ月半、地元のボランティア団体の事務所に寝泊まりし、避難所に設置された仮設トイレを清掃したり、全国各地から送られた救援物資の整理をしながら、カメラ片手に街を歩いていた。
体育館に山積みされた救援物資の段ボールをひらき、中に詰まった様々なものを分類する作業は、まるで砂漠の砂をひとつひとつ運ぶのと同じくらい途方に暮れる作業だった。
段ボールのなかには、なんでこんなものを送ってくるのだろうかと、洗濯すらもしていない衣服やガラクタと呼んでおかしくないモノの数々も少なくはなかった。
善意であるはずの段ボールの山に、自己満足という言葉を重ねたりもしたっけ。
街を離れ、かつて土石流に襲われた山裾を歩いた。
ヒバリが鳴き、ツバメが空を舞う、のどかな風景。
山肌を覆う新緑がまぶしい。
自然の脅威を忘れべからず、人間よ驕るなかれ。
ということなんだろうな。

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野田さんが子どものころに魚を捕って遊んだ小川で網をふるっていると、学校帰りの小学生と出会った。
知らない人から声を掛けられても返事をしないこと。
と、看板には書いてあったけど、興味津々に向こうから近寄ってきた。
田畑に響く、笑い声。

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昨夜は菊池川上流の川岸に車を停め、就寝。
夜明け前に起き出し、コーヒーを飲みながら徐々に明るくなっていく川を眺めた。
瀬音が耳に心地よい。
太陽が姿を現し、朝露に濡れた草がまぶしくひかった。
今日も忙しい一日になりそうだ。

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この日、阿蘇山頂では28cmの積雪があったという。
4月に降る量としては、観測史上最多だという。
菊池川沿いは、朝から土砂降り。
いくつかの用事と明日からの取材準備を片付けるため、和水町から菊池市へ。
午後12時45分。
菊池市内に入ったところで、僕の2台前を走行していた車が右折のために急停車。
すぐにブレーキを踏み、ああ危なかったなぁとホッと息をついたところで衝撃を受け、生まれて初めて追突事故というものの被害者となった。
追突してきたのは鹿児島市に本社のある食品流通会社が所有する2トントラック。
追突後、同じく玉突き被害を受けた前の車を追い抜き、路肩に停車。
すぐに警察と消防に連絡を入れ、一番被害が大きいトラックに駆けつけ、座席で苦しんでいる運転者に救急車が来るまで付き添った。
見たところ出血はなし、意識はあり、シートベルトは着用、それらを救急隊員に手短に伝えることぐらいしかできなかったけど。
右折ために急停車した車はすぐにパチンコ屋へ入ってしまい、いまとなってはどの車かわからない状態。
現場と警察署で事故当時の様子を聞かれた後、地元の病院で胸と首のレントゲンを撮った。
身体はずぶ濡れ。
幸いにも骨には異常はなく、ひと安心。
車はキャビン後部がつぶれて穴が空いた状態となり、車体も座席後部がキャビンの圧力を受けて変形破損。
キャビンが緩衝材の役割をしたようで、衝撃の大きさの割には車体のダメージ少ないように思われた。
といっても、大事な愛車とキャビンが壊れてしまった事実に悲しくなる。
自走できるのが、せめてもの不幸中の幸いか。
当たられ損というか、いいことはひとつもなし。

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朝起きると首に痛みがあり、これが「むち打ち」かと思った。
とはいえ、仕事はしなくてはいけないので、撮影のために菊池川河口へ出かけた。
潮が引き始めた有明海を望むと、七合目くらいまで雪に覆われている普賢岳がはっきりと見えた。
滑石漁港を歩いていると、前回の取材でお世話になったOさんと再会。
これから仲間たちとアサリ漁に出掛けるという。
海の様子、海苔漁の出来について話を伺う。
確実に悪化へと進む有明海。
いまも希望を忘れることなく海へ出る漁師がいることに、明るい気持ちになった。
状況は深刻だけど、負けちゃいけない。
夜、この日獲れたアサリをいただき、その美味しさに元気をもらった。

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日にちが経つごとに首が痛くなっていく感じなので、用心のために診察を受けた病院に再び出かけた。
といっても診療があるわけではなく、追加の湿布薬と頚椎カラーをもらったぐらい。
その帰り道、菊池川の堤防に添って車を走らせていると、一昨日取材させていただいたTさんにバッタリ出会った。
一緒に夕食を食べたときは、こんな姿になるとは夢にも思わなかったんだけどね。
これも何かの記念にと携帯でカシャリと写真を撮っていただき、それが下の写真。
携帯で写真を撮るTさんの後ろに見えるのは、歩行者専用の「コスモスブリッジ」。
役場へ尋ねると道路関係の財源補助を受け、昨年3月に総額5億4000万円で完成したとのこと。
渡っている人の姿が滅多にいないのに、費用対効果はいったいどうなっているんだろうか。

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長洲のビジネスホテルでは2泊し、身体を休めた。
ホテル滞在中の飲食は近くのコンビニで済ませ、ほとんど外へ出ることなく過ごした。
パソコンに向き合うのが辛くなると、ベットに横たわりぼんやりと天井を眺めたりの2日間だった。
熊本滞在も残すところ数日。
今日からは再びキャビン泊だ。

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取材のため和水町の中学校へ出かけてわかったことなのだが、数日前と今朝の二度、保護者を通じて不審者情報が管内の小中学校へ寄せられたという。
先生方からその話を聞いたときは軽く驚いたものの、そういう時代なのだと納得もした。
学校へ通報されたこれら二件の不審者とは、まぎれもなくぼく自身。
カメラを向けた子どもたちはまったく無邪気なものだったので、まさか自分が不審者になるとは思ってもみなかった。
学校帰りの子どもたちに声を掛けた時点で、“危ないおじさん”と疑われて仕方ない時代なのかもしれないな。
むしろ小中学校間の連絡網がちゃんと機能していることを褒めたたえるべきか。
と思うことで、自分を納得させた。
「川ガキ」に限らず、今後は子どもたちを撮影するのが増々難しくなるだろう。
撮影が厳しくなることを嘆くつもりはさらさらないが、そんな社会になってしまったことは嘆きたい。

April 23 | Comments(0) | TrackBacks(0)

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夜、和水町の漁師が菊池川へ刺網を張ってくれた。
漁師といっても専業でしているわけではなく、いわば小さな畑仕事の延長といった感じ。
刺網漁解禁日は8月1日だけど、取材ということで漁協の許可を得て実施。
日が沈むのと同時に川へ網を入れていき、約1時間後に引き上げてみるとカマツカ・コイ・オイカワ・ウグイ・遡上したばかりのアユ・ギンブナ・ギギなどが網にかかっていた。
近所の子どもらが見物にやってきて、網から魚を外しては歓声をあげていた。
川のなかにも春が来ていることを実感。

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昼過ぎに野田さんと別れ、菊水ICから高速道へ乗った。
野田さんは子どもの頃、ズボンのポケットが膨らむほど桜の実を集めては、吹き矢の要領で池のカエルを全滅させることに夢中になったという。
桜の実を口に入れられるだけ含み、それを適度の長さに切った竹筒から次々と吹き出していくと命中する確率があがり、子どもの肺活量でもカエルを殺すだけの威力はあったらしい。
ぼくも小学生のころ、生きものを殺すことに夢中になったことがある。
捕まえてきたカマリキの雌に雄をバリバリと食べさせては、その食いっぷりの良さに興奮し、虫かごが空になるとまたカマキリを捕まえに出かけたりもした。
爆竹でカエルを殺したこともあるし、空気鉄砲でカラスを撃ったこともある。
「なんと残酷な」と眉をひそめる方もいるかもしれないが、当時のぼくはそれが面白くて仕方なかった。
さすがにいまはそういう遊びに興味がなくなり、自分の手で殺す生きものは魚やカニ、テナガエビだけになったけれど、子どものときにそういった遊びをしていて良かったと思う。
子どもは無邪気なもので、好奇心が旺盛な生きものである。
「かわいそうだからやめなさい」
命の意味を知らない幼い児童に、生きものの命を奪うことを言葉で禁止し、遠ざけることは必ずしもその子のためにならないのではないか。
こんなとりとめのないことなどをぼんやりと考えながら、車をひたすら東へ走らせた。

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雨降る高速道を東へ走る。
追突された衝撃はいまだ癒えず、同じ姿勢で座り続けるのは2時間が限度。
いつもより多く休憩せざる得ないので、なかなか距離を縮められないのがもどかしい。

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昨夜8時過ぎ、半月振りに我家へ帰宅。
機材だけを車から降ろし、すぐにバタンキュー。
一夜明け、今日から再び出張。
エンジンオイルを交換し、機材と着替えを車に積み込み、今度は北へ。
東北自動車道へ乗る前に成田にある「プルーフ」へ寄り、製作途中の水中ハウジングを受け取った。
完成前の試し撮り。
今度のハウジングは、なかなか素敵です。

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プルーフ」の水元さんと長話をしていたら、夕方になってしまった。
成田から三郷へと向かう途中、印旛沼で日没を迎えた。
田植えを終えたばかりの水田が心に染み渡った。
さて、これから500kmの長期ドライブ。

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強い横風を受けながら、車を北へ走らせた。
風の強弱を知らせる吹き流しのポールには、鯉のぼりの姿。
激しく泳ぐその姿に、ハンドルを握る手に力がはいった。
仙台から先は時折雪が舞い、ガラスの割れた後部窓からは冷たい風が吹き込み、忘れていた冬の寒さを思い出した。
午前2時過ぎ、盛岡ICに到着。
盛岡から先は降雪の影響でチェーン規制。
なんとか無事に着くことができてホッとした。
車を駐車場に停め、翌朝からの仕事に備え仮眠した。

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突風吹き荒れるなか、雫石町内で依頼撮影を行った。
九州のあたたかさに慣れてしまった身体に寒風がこたえる。
夕方、撮影終了。
温泉へ直行し、湯船に浸かって冷えた身体をあたためた。

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今日は朝からポカポカ陽気。
青空に映える岩手山。
北上川に沿って南下し、撮影ポイントを地図にチェックしていった。

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ある北上川の川沿いで、農作業中のご夫婦と出会った。
この土地の季節の移ろいを教えてもらい、農家が抱える問題についても話が膨らんだ。
とても気さくな明るい方で、こういった出会いがあるから旅することがやめられないんだ。

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昨夜は花巻市郊外の河原に車を停め、キャビン泊。
目覚めると、迷彩服姿の人々が集っていた。
なんでもここはサバイバルゲームのフィールドに使われることが多い場所だとかで、本日は青森県と岩手県との愛好者大会があるという。
茂みの奥からはパラパラとエアマシンガンの音が聞こえ、撃たれて死亡扱いとなった参加者が白布を振り回しながらこちらへ向かってくるのが見えた。
なんとも落ち着かず、早々と撤収し、今日も再び北上川に沿って南下。

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昼過ぎ、北上展勝地へ到着。
東北を代表する桜の名所とあって、すごい人混みと渋滞。
桜は満開を迎え、まさにいまが見頃といった感じ。
苦労して車を停めたものの、こちらも早々と退散。

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March 2007May 2007