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昨日は夜10時に名寄のホテルにチェックインし、一日が終わった。
資料を読んでおこう、大浴場にも入っておこうと思ったものの、ちょっとのつもりで横になったベットの上で、ぐっすり眠り込んでしまったのだった。

女性の笑い声が聞こえ、目が覚めた。ような気がした。
時計の針を見ると、午前2時を指していた。
ジャケットを着たままの状態で、布団を掛けずにぼくは寝ていた。
笑い声は夢だったのだろうか。

と、ぼんやりとした頭で考えていると、壁から男女の嬌声が聞こえてきた。
嬌声はしだいに、ベットのスプリングが軋む音へとかわった。

なんだそういうことか。
幽霊でも出たのかと思ったじゃないか。

その後しばらく嬌声と軋み音が交互に続いた。
時計の針は午前3時半。
すっかり目が覚めてしまっていた。


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